アイシングって結局どうなの?という話

ランニング障害

ランニング中に足首を捻挫、ふくらはぎを肉離れしたときなど、怪我の処置としてアイシングがあります。

 

今回はこのアイシングについて書いていきます。実はアイシングはしないほうがいいのでは?という説もあります。

 

今回は、著書「足部・足関節理学療法マネジメント」から、アイシングは組織の回復を遅らせるかも?ということについてお話ししていきます。

 

ぜひ参考にしてみてください。

 

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このブログは、陸上競技経験者であり、接骨院の先生の国家資格を持ち、300件以上の指導実績があるランニングインストラクターの2人で作成しています。

 

競技実績
東海選手権5000m競歩第2位
フルマラソン2時間36分台
5000m14分台 など

アイシングの意味

アイシングは患部を冷やすことで、痛みを軽減する効果と腫れを抑えます。

 

患部を冷やすことにより、血管が収縮して血管を通して行われる炎症物質などの移動が抑えられ、それにより炎症症状を抑えることができます。

アイシングにエビデンス(根拠)はあるのか

アイシングの臨床的なエビデンス(根拠)は乏しいといわれています。

 

アイシングによる痛みの軽減効果は1970年代に有効性が報告されました。

 

しかし、その方法に関しては20〜30分の適用がいいとされたり、間を開けて行うような間欠的な適用がいいとされたりと一定の基準は得られていません。

 

しかも、アイシングの効果を示すエビデンスも乏しく、その効果に検証した研究論文は2000年以降ほとんど存在しないのです。

 

さらに、アイシングに対する否定的な研究結果も報告される始末です。

 

というのも、過度なアイシングが靭帯への血液供給を阻害し回復を遅らせる可能性があることや、筋組織への負担を増大させ回復を遅らせることなどが示されたというのです。

 

そもそも炎症は回復に必要な一過程であり、組織の再生にとって大事な反応です。なので、アイシングで炎症を抑えるとその後の再生すらも阻害してしまうというわけです。(神戸大学大学院保健学研究科の荒川高光准教授、博士後期課程大学院生(当時)川島将人らと、千葉工業大学の川西範明准教授らの研究グループ)

まとめ

今回のお話しをかんたんにまとめていきます。

 

アイシングには痛みを軽減したり、腫れを抑える効果がある。

 

一方で、アイシングで組織の回復が遅れるという報告がある。

 

炎症は組織の再生にとって大事な反応です。なので、アイシングで炎症を抑えるとその後の再生すらも阻害してしまう。

 

今回の参考文献は、著書「足部・足関節理学療法マネジメント」でした。

 

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