脊髄損傷の合併症と対策についてかんたんに説明!

健康

脊髄損傷の合併症似付いて簡単に説明します。

参考にしてみてください。

排尿障害

脊髄ショック期には排尿反射も消失し、完全に尿閉の状態になる。

その後、自動膀胱(排尿反射あり)、自律膀胱(排尿反射消失)となりの尿閉、失禁、随意排尿不能になります。

脊髄損傷患者は、尿路感染症、尿路結石症になりやすく、腎不全をきたすこともあります。

したがって、尿路管理は生命予後に非常に重要な問題になります。

排尿管理の方法

物療法、腹壁徒手圧迫排尿反射誘発を用いた排尿訓練、間欠導尿または自己導尿(上肢が使える場合)、経皮的膀胱瘻、経尿道留置カテーテル、膀胱頸部切開術などがあります。

褥瘡(じょくそう)

褥瘡はいわゆる床ずれです。

皮膚が持続的に圧迫されて起こる阻血性壊死です。

尿路合併症と合わせて、脊髄損傷の2大合併症です。

脊髄損傷患者は、運動麻痺のため寝返りが打てないので体圧分布を変えにくいこと、感覚障害のため発見が遅れやすいことが影響します。

好発部位は、仙骨、大転子部、踵骨、坐骨結節、尾骨などです。

予防は、体位を変換して体圧分布を変えることです。2時間ごとに行うことが望ましいです。

そのほか、エアーマット、クッション、医療用ベッドなどを用います。

痙縮

痙性は完全麻痺でも、不全麻痺でも出現します。

痙性麻痺の所見として次のものがあります。

腱反射亢進、病的反射、クローヌスの出現、皮膚への疼痛刺激などにより誘発される屈曲反射などです。

痙性による問題点は次のようなものがあります。

拘縮になりやすい、股関節、膝関節が屈曲位であることで体位変換が困難になり褥瘡の原因になる、ADLに支障をきたすなどがあります。

治療法は、筋弛緩剤の投与、ストレッチ、寒冷・温熱法、フェノール神経ブロック、腱切りまたは延長手術などがあります。

関節拘縮

運動麻痺の見られる脊髄損傷の患者に関節拘縮が合併すると、運動機能障害がさらに高度になります。

好発部位と肢位

関節の屈曲、外転、内転、外旋

関節の屈曲

関節の底屈

関節の屈曲

関節の屈曲、外転、内旋

予防法

ROM訓練、誘因となる痙縮コントロールなどがあります。

疼痛

一般的に感覚麻痺のため痛覚は鈍麻、または脱失しています。しかし、脊髄損傷特有の慢性疼痛があります。

痛みの感じ方はさまざまです。

治療

有効な治療法はありませんが、抗てんかん剤、抗鬱剤、抗不安剤などが一部有効です。

また、何かに集中しているときには痛みが軽減することから、心理的な影響も考えられ、心理療法も試みられています。

排便障害

脊髄ショック期には、排便反射が消失し、消化管の蠕動運動障害のため麻痺性イレウス(腸閉塞)の状態になります。

その後、徐々に脊髄反射が回復し、排便が元に戻ります。

しかし、慢性的な便秘になりやすいです。便秘は、消化吸収にも影響を与えます。

その結果、栄養に関する問題も生じるため、長期にわたると重大な問題になります。

治療

排尿障害と同様、訓練を早期から行うことが重要です。

対策として、十分な水分補給、繊維成分の多い食物の摂取、下剤、座剤などの使用、排便反射の誘発などがあります。

自律神経機能障害

起立性低血圧

T5以上の脊髄損傷では、交感神経も麻痺し、血管収縮が障害されます。

そのため、急に立ち上がると血液は下肢や腹部に貯留し、循環血液量が急激に減少し、低血圧や脳貧血になります。

ひどい場合は意識が消失してしまいます。

対策として、発作時にすぐに頭を下げる、圧迫帯を用い下肢や腹部に血液が貯留するのを防ぐ、起立訓練を行い順応させるなどがあります。

自律神経過反射

T5以上の高位脊髄損傷患者に見られる急激な高血圧をきたす反射現象です。

脳からの抑制がなくなったため、交感神経が異常に興奮して引き起こされると考えられています。

高血圧のため、脳出血の可能性があります。

対策は、発作時に頭を低くし血圧を下げる、膀胱や直腸を調べ必要なら排尿、摘便をする、降圧剤の投与があります。

予防には、排尿・排便のコントロールを行います。

うつ熱

麻痺域では、発汗機能が低下します。

そのため体温調節機能が障害されます。夏では体温が38〜39度になることもあります。

一般の解熱剤は無効なことが多く、涼しいところへ移動し、氷嚢などを用いて冷却に努めます。

異所性骨化

麻痺した四肢の大関節周囲の軟部組織に骨化が起こります。

股関節、膝関節に発生しやすく、関節拘縮の原因になります。進行すると強直になります。

発生時期的には受傷後2年以内に発生することが多いです。

一度発生したら、無理な可動域訓練は避け、愛護的に行います。

拘縮が強い場合、十分に骨化したあとに外科的に切除することもあります。しかし、再発率が高いです。

まとめ

脊髄損傷の合併症は、

排尿・排便反射、褥瘡、痙縮、疼痛、自律神経障害、異所性骨化

合併症を併発しないように予防が大事!

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