遅いランナーほどラストスパートをかけられるかもという話

レース・大会

「ラストスパートをかけられるランナーほど実力がないかもしれない」というなんとも不可解な研究があります。

 

速いランナーの方がラストスパートをかけられると思うひとも多いでしょうが、研究によれば実際のところはそうではないようです。

 

今回は著書ENDURE限界は何が決めるのか? 持久系アスリートのための耐久力(エンデュアランス)の科学から、競技レベルとラストスパートの関係についてかんたんにお話します。

 

このブログは、陸上競技経験者であり、接骨院の先生の国家資格を持つランニングインストラクターの2人で作成しています。

競技実績
東海選手権5000m競歩第2位
フルマラソン2時間36分台
5000m14分台 など

速いランナーほどラストスパートかける率が低い

ある研究によると、速いランナーほどラストスパートをかける率が低くなるといいます。

 

一見、速いランナーほどラストスパートをかけられるように思いますが、なぜこのような研究結果になったのでしょうか。

速いランナーほどペース配分が上手くできる

速いランナーほどラストスパートをかける率が低い理由として、ペース配分がうまいことがあげられるといいます。

 

熱心なランナーは、長時間のトレーニングによって余力を残さないように走れることが考えられます。

 

トレーニングをはじめたばかりのランナーは、自分がどれくらいのペースで走ればどれくらいの余力が残るかがわからないのです。

 

余力を残しすぎてしまった結果、ラストスパートをかけられる余力が残ってしまうということです。

 

日頃のトレーニングによって、余力を残さないペース配分で走り100%の力を出し切れるようにしていくといいでしょう。

まとめ

今回の話をまとめると以下のようになります。

 

速いランナーほどラストスパートをかける率は低い。

つまり、遅いランナーほどラストスパートをかける率が高い。

なぜなら、熱心なランナーは、長時間のトレーニングによって余力を残さないように走れることができるから。

 

今回の話の参考文献はこちらの本です。

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