ランニング中に足の甲が痛むことはありませんか?
もしかしたら中足骨という骨の疲労骨折かもしれません。
今回はランナーに多い中足骨の疲労骨折について書いていきます。参考にしてみてください。
目次
中足骨疲労骨折
ランニングのような繰り返しの外力によって発生します。
通常なら耐えられる程度の弱い力でも繰り返し力を受け骨組織の連続性が絶たれることで、不全骨折になるのが疲労骨折です。
第2、第3中足骨が好発部位
足の親指から小指までそれぞれ中足骨があります。
疲労骨折が多いのは第2、第3の中足骨です。特に中足骨の骨幹部(骨の中央部)で多く発生します。
第5中足骨にも多いです。第5中足骨近位骨幹部に発生するものをジョーンズ骨折といいます。この部位は筋肉(腱)の牽引を受けるので治りが遅いため注意です。
症状
運動時に痛みます。骨折部の腫脹、熱感、骨折部に限局した圧痛、軸圧痛なども認められます。
疲労骨折では、完全骨折ほどの腫脹はないので判断が難しいこともあります。
発生直後はレントゲンでわからない。早期発見はMRIが有効
疲労骨折は発生直後では、レントゲンの異常は見られません。痛みが出てきて2〜3週間後くらいに撮れば、なんかぼんやり白く映るな〜程度です。
なので初期のレントゲンで異常がないからといって無理に運動を続けると悪化するだけです。
レントゲンでは異常はないですが、MRIをとると異常信号あるので早期発見に有効です。
治療
安静
疲労骨折に対する治療は、原因動作の休止です。疲労骨折は治癒に時間がかかります。とにかく焦らないことが大切です。
ただ、骨は加重がないと弱くなります。痛みが落ち着いてきたら無理のない範囲で通常歩行を取り入れていきましょう。
あまり大事にしすぎてもよくないというところが難しいところですね。
栄養
壊れた組織を修復するには、修復するための材料が必要です。
その材料は食事で補給するしかありません。栄養状態が悪い人はなかなか怪我から復帰できません。
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復帰後は徐々に負荷をあげること
痛みがなくなって復帰するときは、徐々に強度をあげていきましょう。
復帰するまで休んでいたので筋力、柔軟性が低下しています。その状態で以前と同様のトレーニングをしたら負荷に耐えられず、また痛めてしまうことになります。
少しずつ慣らしていくことが再発防止に大切です。
まとめ
第2、3中足骨の疲労骨折が多い!
疲労骨折は受傷直後にはレントゲンではわからない。MRIなら早期発見が可能!
とにかく安静第一!栄養も大事!