マラソンの中継があると、注目選手やトップ選手のそれまでの練習方法が紹介されることがよくあります。
「川内選手は100キロ走をやりました」「設楽選手は30キロ走だけでした」といった感じです。
このコメントがテレビで伝えられるやいなやSNS上では、市民ランナーと思われるアカウントが「やっぱ距離だ」「やっぱ距離は必要じゃないんだ、スピードだ」といったようなリアクションをとります。
いい加減、その「距離が大事」、「スピードが大事」という極端は考え方はやめたほうがいいですよ。
得意、不得意はあるにしても、距離もスピードもどちらも大事。
バランスが大事ということに気づきましょう。
これに気づかないあたなはいつまでたっても記録は伸びません。
目次
距離もスピードもどちらも大事
テレビのコメントは一部しか伝えない
テレビではインパクトがあることをいいたいので、わかりやすく距離について話すことが多いです。
「川内選手は100キロ走をする」なんていうのはそのいい例です。
設楽選手の「30キロ走しかしません」なんていうのも、「え!30キロでいいの?」と思う人が多いからでしょう。
ですが、トップ選手の練習がそれだけな訳ないのです。
市民ランナーのスピードと同じと考えてはいけない
トップ選手は、それなりにスピードを出して走るトレーニングは必ずしています。
しかも市民ランナーが考えるよりもはるかに速いタイム設定でやるのです。
距離だけに注目している市民ランナーは、このことを忘れてはいけないのです。
そもそも、トップ選手が距離走をやるにしても、それですらペースが違うのは確実です。
市民ランナーの多くは「川内選手みたいに距離走すればいいんだな」と意気揚々と走りにいっても、せいぜいキロ6分とかそんな程度ではないでしょうか。
川内選手の距離走とは明らかにスピードが違うのです。
トラックレースに出たことはあるか?
それに川内選手は、夏場はトラックレースの1500mに出場したりするなど、やはりスピードをある程度出す練習をしているのです。
市民ランナーのあなたは1500mのトラックレースにでますか?
またはそれに向けた、スピードを出す練習をしていますか?
距離走をやれば大丈夫だという安易な考え方からは速く抜け出すのが賢明です。
実業団選手と市民ランナーの走行距離を同列に考えることがナンセンス
逆に、設楽選手のケースも考えてみましょう。
「30キロ走までしかしません」とはいったものの、走行距離は少なくていいのかといえばそうではない。
実業団選手の走行距離が少ないはずないのです。
そりゃ、距離をふむ川内選手に比べれば少ないかもしれません。
しかし、一般的に実業団ランナーならそれなりの距離を走っていると考えるのが妥当ではないでしょうか。
「30キロ走しかしない」というのを「距離は重要じゃない」と都合のいいように勘違いしていませんか?
ある程度の練習量は必ず必要です。
かなり走り込んでいる市民ランナーは別として、ただでさえ走行距離が少ない市民ランナーが距離を減らすのは違うのです。
まとめ
スピードも距離もどっちも大事。
トップ選手と市民ランナーを同じに考えるのがナンセンス!
テレビの実況に惑わされるな!自分の練習方法を確立せよ!