不快指数は次のような計算式で求めることができます。
不快指数=0.72X(乾球温度+湿球温度)+40.6
日本人はこの不快指数が75で一般的に不快と感じ、80以上では半数以上が不快を訴えるようになります。
今回は気温の話を書いていきます。
参考にしてみてください。
気温、湿度、気流、輻射熱
気温、湿度、気流、輻射熱は温熱の4要素といわれ、寒い、暑いといった温熱感覚に関係しています。
このうち気温が主ですが、気温の感じ方は湿度や気流によって変わります。
例えば、気温が30℃だとして、湿度80%より50%のときの方が涼しく感じます。
また、無風のときより少し風がある方が涼しいと感じます。
測定
気温、湿度を測定するには、乾湿温度計を用います。
気流の測定は、風速計を用います。
輻射熱は、黒球温度計を用います。
感覚温度とは
実効温度または有効温度ともいいます
感覚温度は、気温、湿度、気流のみを組み合わせた温熱尺度です。
輻射熱は含まれていません。
日射のある場所や溶融炉のような高温物体のある場所では、乾球温度の代わりに黒球温度を用いた修正感覚温度(または湿球黒球温度指数(WBGT))を用います。
気温による体の変化
暑くなると、皮膚の血管が拡張し血流量が増え、皮膚温が高くなります。
また、発汗量も増えます。
これらのはたらきによって、体からの放熱が増します。
寒くなると、皮膚への血流が減少して皮膚温が下がります。
立毛筋も収縮し、体表からの放熱が減ります。一方、体内では産熱量が多くなります。
産熱量を多くするためにふるえが起こります。
震えがひどくなり産熱の限界を超えると、体温は低下し始めます。そのまま放置してしまうと、意識が混濁し、凍死に陥ってしまいます。
寒さは脳血管疾患や心疾患を引き起こす
寒さの影響として、脳血管疾患や心疾患があげられます。
これらの疾患によって命を落とす人は冬に多いのです。
暖房を利用し、生活環境の中でできるだけ温度差を少なくしておくことが重要です。
まとめ
不快指数は「0.72X(乾球温度+湿球温度)+40.6」の計算式で求められる。
気温は湿度、気流の影響で感じ方が違う。
寒いときは熱産生のため代謝が上がっている。
冬は脳血管疾患や心疾患の発生に注意!温度差をできる限り少なくしよう!