原発性副甲状腺機能亢進症とは?症状などかんたんに説明

健康

原発性副甲状腺機能亢進症についてかんたんに説明します。

参考にしてみてください。

まず副甲状腺とは

副甲状腺は甲状腺にある小さな組織です。

副甲状腺からはパラソルモンというホルモンが分泌されます。

パラソルモンの働き

パラソルモンは骨からカルシウムを吸収し、血中のカルシウム濃度を上昇させます。

また、腸からのカルシウム吸収を促進することでも血中カルシウム濃度を上昇させます。

原発性副甲状腺機能亢進症とは

原発性副甲状腺機能亢進症は、副甲状腺の腺腫からの副甲状腺ホルモン(パラソルモン)の過剰分泌によっておこります。

症状

尿路結石がみられます。すべての尿路結石のうち5〜10%はこの原発性副甲状腺機能亢進症が原因といわれています。

骨痛、関節痛、病的骨折を起こします。

これはパラソルモンによって骨のカルシウムが吸収されたためおこります。

高カルシウム血症によって、尿が増え多尿になります。

尿がよく出るので、よく水分を飲むようになります。

便秘もみられます。

他に食欲不振などの消化器症状膵炎を合併しやすいといわれています。

検査

血中カルシウムが上昇、リンは低下。ALPは上昇します。

副甲状腺ホルモンのパラソルモンの上昇

尿中のカルシウム排泄

超音波検査で、副甲状腺腫が確認できます。

X線検査で、骨の菲薄化、嚢腫性線維性骨炎、歯槽硬線の消失、尿路結石がみられます。

治療

腺腫の場合は摘出手術をおこないます。

利尿を促したり、カルシトニン(血中カルシウムを下げるホルモン)注射など高カルシウム血症を是正します。

まとめ

副甲状腺機能亢進症は骨からカルシウム吸収を促進する!

尿路結石や病的骨折に関係する!

尿がよくでる割にのどが渇く症状にも注意!

X検査で骨が薄くなったり、結石を確認できる!


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