接骨院に行くと電気治療をすることがあります。
けっこう気持ちいいんですよね。あれを受けながら寝れるくらいです。
今回は、接骨院の電気治療の効果について簡単に説明します。
参考にしてみてください。
電気療法
電気療法は、物理療法の中のひとつです。
物理療法とは、物理エネルギーを生体に作用させて、生体機能の正常化を図るものです。
それと同時に、恒常性の維持機能を高めることを目的とする後療法のひとつです。
電気療法には、低周波療法や中周波療法があります。
電気療法・電流刺激の目的
電気療法の目的には以下のものがあげられます。
①筋肉や神経を刺激し、筋収縮を起こす。
②感覚神経を刺激して痛みの治療に用いる。
③組織に電場を生じさせ、損傷部位の治癒機転を促進する。
③についてもう少し掘り下げて説明すると、骨片間に介在している軟部組織内の間葉系細胞を骨芽細胞に分化させます。また、電気刺激により、刺激細胞のカルシウムイオンレベルが上がります。
電気治療の効果
筋力の増加
健常者10人の大腿四頭筋に、被験者の我慢できる最大の強さで週3回の電気刺激を6週間行った結果、筋力が15%増加したというデータがあります。
筋萎縮の予防
前十字靭帯再建術後の患者10名に対し、ギプス固定期間中に電気刺激を行った結果、大腿周径の減少を防止できたというデータがあります。
ギプス固定中など、筋肉を動かせない状況ではどんどん筋肉は萎縮していきます。それに対する予防としても電気治療は有効と言えます。
痛みに対する電気治療の効果
痛みに対しても電気療法は有効です。
人間は痛みを感じると、痛みを感じにくくする働きが起こります。これを内因性鎮痛機構といいます。
この内因性鎮痛機構の働きを活性化するのが、電気刺激であるといわれています。
ただし、電気刺激が弱すぎると活性化しないので、少しだけ強めの電気刺激が必要です。
電気療法の禁忌(やってはいけない人)
様々な効果がある電気療法ですが、以下は禁忌です。これらの症状がある人は電気療法はやめましょう。
①血栓性動脈炎、悪性腫瘍、感染症
②高血圧、心臓病(ベースメーカーの使用など)
③電気刺激に対する過敏反応や精神的に過剰な緊張状態にある場合
④妊婦の腰部や下腹部、乳幼児患者の場合
まとめ
電気療法は筋力増加、筋萎縮防止に効果あり。
少し強めの電気刺激によって鎮痛効果もある。
妊婦や高血圧などの人は禁忌なので注意!