足が痛くなると接骨院などで施術を受けることがありますよね。
電気を流したり、赤外線を当てたり・・・
今回はそれら物理療法の種類や特徴などを書いていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
物理療法
物理療法とは、温熱、電気、光線、音波、振動、磁気など物理的なエネルギーの生体への作用を使った療法のことをいいます。
低周波治療機器などは一般人でも購入できますよね。
物理療法の適応
物理療法の対象となるのは、主に骨、関節、筋肉などの整形外科的疾患や神経疾患が中心になります。
物理療法の種類
物理療法にはたくさんの種類があります。
温熱、寒冷、電気、光線に分けて書いていきます。
温熱
温熱療法ではホットパック、パラフィン浴、赤外線、渦流浴、超短波、超音波などがあります。
筋肉の緊張を緩和することができるほか、基礎代謝の増加にも効果があります。
低強度の超音波療法は細胞内カルシウムの増加や線維芽細胞の蛋白合成向上などの効果があり、骨癒合を促進します。
開放創などの傷があるときのパラフィン浴は禁忌です。
またペースメーカーなど体内金属がある場合の超短波療法も禁忌です。
温熱療法(加熱)の作用
温熱療法による局所作用と全身作用についてまとめます。
局所作用
鎮痛
末梢血管拡張
血流増加
代謝促進
筋肉の痙縮緩和
膠原繊維の伸長
全身作用
心拍出量増加
末梢血管拡張
鎮静
温熱療法の熱到達度の違い
温熱療法は種類によって熱到達度が異なります。
赤外線は皮膚の下の脂肪組織まで。
ホットパックやパラフィン浴は脂肪組織の下の筋肉まで。
極超短波は筋肉と骨の中間まで。
超音波は骨まで伝わります。
寒冷
アイシング、アイスマッサージなどがあります。
痛めたあとすぐの急性期に適応されます。
患部を冷やすことで痛みを鎮めると同時に、患部の炎症反応を抑える効果があります。
寒冷アレルギーの人には禁忌です。
電気
低周波治療、経皮的末梢神経電気刺激(TENS)があります。
筋肉の緊張を緩和し、鎮痛作用が期待できます。
経皮的末梢神経電気刺激では、神経と筋肉の活動を促進する効果があります。
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光線
紫外線、レーザーなどがあります。
紫外線は褥瘡(床ずれ)や静脈瘤潰瘍の治療として、上皮生成や殺菌効果が期待できます。
またビタミンDの代謝を促進します。
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レーザーは鎮痛効果が期待できます。
光線過敏症の人は禁忌です。
物理療法をやってはいけないパターン
一般的に次のような場合は物理療法を行ってはいけません。
急性炎症・外傷・出血、高度の血行障害、急性心不全、出血傾向、止血異常、感覚脱失、意識障害、瘢痕組織
まとめ
物理療法の対象となるのは、主に骨、関節、筋肉など
超音波が深達度がもっとも深い
禁忌(やってはいけない場合)もあるので気をつけよう