顔の表情によって運動のパフォーマンスに影響するということが実験で証明されています。
ここ一番のもう一踏ん張りしたいときは顔の表情に注意してみるといいでしょう。
今回は、著書ENDURE限界は何が決めるのか? 持久系アスリートのための耐久力(エンデュアランス)の科学から、競技中にこんな顔の表情をしていると、パフォーマンスが落ちてしまいますよ。というお話です。
顔の表情に気をつけて、最高のパフォーマンスが発揮できるようにしましょう。
このブログは、陸上競技経験者であり、接骨院の先生の国家資格を持つランニングインストラクターの2人で作成しています。
競技実績
東海選手権5000m競歩第2位フルマラソン2時間36分台5000m14分台 など
パフォーマンスを下げる表情とは
次のような実験があります。
被験者に、悲しそうな顔とうれしそうな顔がうつっているモニターを見てもらい、エアロバイクをこがせます。
結果は、悲しそうな顔を見たときは、うれしそうな顔を見たときに比べ、なんと3分も早くエアロバイクをこぐことをやめました。
つまり、うれしそうな顔を見るだけで、パフォーマンスが上がるのです。
さらに主観的運動強度も、うれしそうな顔を見ていたときは低かったのです。
こんな表情をすると、運動強度をきついと感じてしまう
さらにこんな実験もあります。
激しい運動中、筋電図を用いて顔の表情筋の活動を記録します。
すると、顔をしかめる筋肉が活動しているときと、運動強度の認知に強い相関関係があったのです。
かんたんにいうと、顔をしかめる表情をしているほど、運動強度が強いなと感じているということです。
逆にいうと、顔をしかめていなければ、運動強度を強いと感じにくくなるといえます。
まとめ
今回の話をかんたんにまとめると次のようになります。
悲しい表情を見せるとパフォーマンスが落ちる。
うれしそうな表情を見せるとパフォーマンスが上がる。
うれしそうな表情を見せると運動強度を低く認識する。
顔をしかめてしまうと運動強度をきついと認識する。
レース本番はもちろん、練習するときにも表情にも気をつけると、パフォーマンスが向上し、より質の高いトレーニングができるかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。
参考文献はこちら
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