自律神経とは?交感神経、副交感神経の違いや働きを解説

      2018/10/07

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健康に関するようなテレビ番組にやたらと出てくる自律神経、交感神経、副交感神経という言葉。

なにやらこれが乱れると健康に外を及ぼすように紹介されますよね。

今回は自律神経、交感神経、副交感神経について少し掘り下げて書いていきます。

神経とは

まず神経とは、身体の機能が生理的に協調して生命活動を営むために、組織や器官などを連絡・調整するものです。脳からの指令や末梢組織からの情報を神経が伝達することで組織が働きます。

まず神経は中枢神経(脳と脊髄)末梢神経に分けられます。末梢神経脳神経と脊髄神経、自律神経系に分けられます。

自律神経はさらに交感神経と副交感神経に分けられます。

自律神経とは

自律神経は中枢神経の指令を、消化器や心臓の筋肉、汗・唾液などを分泌する腺に伝えています。

これらの器官は骨格筋と違い、自分の意思で動かすことができません。そのため自律神経は不随意神経系ともいわれます。

自律神経が調節する主な機能

循環、呼吸、消化、分泌、代謝、体温、排泄、生殖などを調節します。自律神経は自分の意思で調節できない機能を調節します。

自律神経の乱れは、これらの調節が乱れにつながるので健康に影響が出るのも納得ですね。

交感神経と副交感神経

自律神経は交感神経と副交感神経に分けられます。

これらは2個の神経から成り立っています。つまり、中枢神経側にあるものを節前線維、そのあとにあるものを節後線維といいます

交感神経

交感神経はかんたんにいうと興奮状態、活動状態のときに優位になります。

交感神経の節前線維の細胞体は第1胸髄〜第2腰髄の側角にあります。

ここから出た節前線維は交感神経幹にいき、幹神経節というところで節後線維と連絡します(しないものもある)。その線維の行き先によって、以下の3つの経路に分かれます。

頭部、頸部、胸部の内臓を支配するもの(眼球の平滑筋、涙腺、唾液腺、心臓など)
皮膚の汗腺、立毛筋、血管を支配するもの
③腹腔や骨盤腔に達した後で節後線維になり内臓(胃、小腸、結腸前半、肝臓、膵臓、脾臓、腎臓)を支配するもの。(副腎髄質は例外。節前線維が直接入る)

副交感神経

副交感神経はかんたんにいうとリラックス状態で優位になります。

副交感神経の節前線維の細胞体は、脳幹(中脳・胸・延髄)と仙髄にあります。

中脳(動眼神経核)からは動眼神経の副交感神経が起こり、節後線維は毛様体筋と瞳孔括約筋を支配します。
(上唾液核)から顔面神経の副交感神経が起こり、節後線維は涙腺、顎下腺、舌下腺を支配します。
延髄(下唾液核)から舌咽神経の副交感神経が起こり、節後線維は耳下腺を支配します。
延髄(疑核、迷走神経核)から迷走神経の副交感神経が起こり、心臓、肺、食道、胃、小腸、結腸前半、肝臓、膵臓、脾臓、腎臓などを支配します。

 

仙髄の側角からの副交感神経は、骨盤内臓神経を作り、節後線維は下行結腸、直腸、膀胱、生殖器を支配します。

交感神経、副交感神経のはたらき

自律神経に支配される器官のほとんどは、交感神経と副交感神経の両方から支配を受けます。それらの支配効果は反対なのでこれを拮抗性支配といいます。

交感神経の節前線維からは、アセチルコリンという伝達物質が放出され、節後神経に作用します。すると節後神経からノルアドレナリンが放出されます(例外として汗腺、骨格筋の血管拡張線維はアセチルコリンが放出)。

副交感神経節前線維からはアセチルコリンが放出されますが、節後線維もアセチルコリンが放出されます。

支配する組織に対する効果

交感神経 副交感神経
心臓 心拍数↑
心収縮↑
心拍数↓
心収縮↓
皮膚血管
骨格筋の動脈
脳動脈
収縮
収縮・拡張
収縮
拡張
腎臓 レニン分泌
胃・腸管 運動↓ 運動↑
・瞳孔括約筋
・瞳孔散大筋
・毛様体筋
・ー
・収縮(散瞳)
・弛緩(遠くを見る)
・収縮(縮瞳)
・ー
・収縮(近くを見る)
気管・気管支の筋 弛緩 収縮
立毛筋 収縮
・唾液
・涙腺
・消化腺
・汗腺
・粘稠性分泌

・分泌↓
・分泌↑
・漿液性分泌
・分泌↑
・分泌↑
・ー
・肝臓
・脂肪組織
・インスリン分泌
・グリコーゲン分解
・脂肪分解・抑制or促進
・グリコーゲン合成
・ー・促進

まとめ

自律神経は交感神経と副交感神経に分けられる

交感神経優位は活動状態、副交感神経優位はリラックス状態

自律神経の働きが乱れると、身体の組織の働きにも影響する

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