慢性腎臓病の原因、症状、治療をかんたんに説明!

      2018/10/06

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今回は慢性腎臓病の原因や症状、治療についてかんたんに説明します。

ぜひ参考にしてみてください。

慢性腎臓病とは

腎障害や腎機能低下が慢性的に続く病態です。

ちなみに慢性腎不全は、腎疾患が数ヶ月上持続し、腎機能が回復しない状態まで低下する状態です。

慢性腎臓病の診断は以下に記載するもののいずれか、または両方が3ヶ月以上存在するときになります。

①明らかな腎障害が存在する。
・タンパク尿
・画像異常(多発性嚢胞腎など)
・検査(尿・血液)
・病理所見

②腎機能推定糸球体濾過量が60mL/min/1.73m2未満

慢性腎臓病の原因

慢性腎臓病の原因になるものはさまざまなものが存在します。

糸球体疾患
先天性腎疾患
高血圧
代謝性疾患(糖尿病性腎症、アミロイドーシス、痛風腎など)
膠原病(全身性エリテマトーデス、関節リウマチなど)
血液疾患
尿路疾患
感染症(慢性腎盂腎炎、腎結核)
薬剤性
放射線 
などなど・・・

さまざまなものが原因になりえます。

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ちなみに慢性腎臓病が悪化し、透析に至った末期の腎不全の原因疾患は多いものから順に、

①糖尿病性腎症
②慢性糸球体腎炎
③腎硬化症
④多発性嚢胞腎

となっています。

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慢性腎臓病の症状

正常な腎臓の機能が障害されるため、次のような症状が起こります。

血液中の老廃物の排泄障害
水分、電解質のバランス異常
血圧のコントロール異常
カルシウム代謝異常 
貧血

などなど

この症状が進行し、末期の腎不全になると尿毒症として、以下のような症状があらわれます。

神経系:脳症、認知症、意識障害、末梢神経障害
電解質:代謝性アシドーシス、高カリウム血症、高リン血症、低カルシウム血症、高尿酸血症
筋骨系:骨ミネラル代謝異常、アミロイド関節症、異所性石灰化、筋力低下、成長障害
血液:貧血、出血傾向、溶血
心血管系:うっ血性心不全、浮腫、尿毒症性心膜炎、心タンポナーデ、高血圧
消化器系:口臭、食欲低下、吐気、消化管潰瘍
内分泌系:耐糖能異常、二次性甲状腺機能低下症、性機能不全
免疫系:易感染性
皮膚:色素沈着、脱毛

治療

腎障害の原因疾患の治療がもっとも重要です。

①生活習慣病の改善
肥満と喫煙は末期腎不全に至るリスクを高めます。肥満を改善し、禁煙をしましょう。

②食事療法
食塩摂取量は6g/日未満にします。

タンパク摂取量は0.6〜08g/kg/日(標準体重で)

エネルギー量は27〜39g/kg/日とし、エネルギー量不足にならないようにします。

③貧血対策
エリスロポエチン製剤を投与します。

④降圧療法
血圧コントロールをおこないます。目標血圧は130/80未満とします。

⑤高カリウム血症、代謝性アシドーシスへの対応
透析治療をおこないます。血清カリウム値が7mgEq/L以上では心停止の危険があります。

代謝性アシドーシスに対しては、血清重炭酸イオン20mgEq/L以下で炭酸水素ナトリウム投与を検討します。

⑥代替療法
末期腎不全になり、食事療法や内服治療で症状が回復しない場合は、透析治療、腎移植が必要になります。

まとめ

慢性腎臓病は腎障害や腎機能低下が慢性的に続く病態。

これにより、さまざまな症状が起こる。

先行する原因疾患の予防や治療が大事。

生活習慣を改善することが基本、手遅れになると透析治療や腎移植が必要。

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