組織の再生の話!再生する細胞としない細胞

健康

怪我をして、しばらくすると治っていきますよね。

それは細胞が再生しているからなんです。

今回はこの細胞の再生について簡単に説明します。

参考にしてみてください。

再生の定義

再生とは、組織の細胞が死滅したり、組織が欠損したとき、残存する細胞の増生によって以前と同じ組織ができることです。

生体内には、その役目を果たして自然消滅し、新しい細胞に生まれ変わることがあります。

いわゆる生理的再生を繰り返す細胞組織もあります。

しかし、すべての細胞が同じように再生するわけではなく、細胞の再生する能力には差があります。

再生能

組織、細胞には再生する能力に差があります。

一般に再生能は、若いもの、低分化なもの、下等動物ほど強いです。

反対に、高齢なもの、高分化なもの、高等動物ほど弱くなります。

再生能により、永久細胞、安定細胞、不安定細胞の3種類に分けることができます。

永久細胞

永久細胞は再生能がない細胞です。

中枢神経(脳、脊髄)の細胞と心筋細胞(心臓)があげられます。

発育後は再生能を持ちません。

組織に欠損が生じると、線維細胞やグリア細胞のような増殖性の高い細胞に置き換わったり、そのまま空隙を残します。

安定細胞

ほとんど再生を行いませんが、ある条件下ではある程度の再生能を持ちます。

肝臓、膵臓、唾液腺、内分泌腺などの細胞が当てはまります。

不安定細胞

常時生理的に再生を繰り返している細胞です。

表皮、胃腸間粘膜の上皮細胞、毛髪、骨髄の造血細胞などがあります。

胃潰瘍などがあっても、潰瘍部は自然にまたは治療によって再生上皮で覆われ、正常の粘膜上皮と同じものが形成されて治っていきます。

まとめ

中枢神経(脳、脊髄)の細胞と心筋細胞(心臓)は再生能がない!

肝臓、膵臓、唾液腺、内分泌腺などの細胞はある程度の再生能を持つ!

表皮、胃腸間粘膜の上皮細胞、毛髪、骨髄の造血細胞などはいつも再生を繰り返している!

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