胆石症とは?胆嚢炎、胆嚢癌とは?症状、原因を簡単に説明

健康

胆石症と胆嚢炎の症状や原因についてかんたんに説明します。

参考にしてみてください。

胆石とは

まず胆汁は肝臓で作られ、胆嚢というところで蓄えられています。

胆汁のなかのコレステロールやビリルビン、カルシウムが胆嚢内で析出したものを胆石といいます。

大きさは砂状から鶏卵大までさまざまです。胆石の多くは無症状です。

ちなみに胆石が存在する部位によって、微妙に名称が変わります。例えば、総胆管というところに結石ができれば総胆管結石といいますが同じ石です。

原因

コレステロール結石は食生活、肥満、脂質異常症などの因子が絡み合い発生します。近年コレステロール結石が増加しています。

ビリルビン結石は、溶血や胆道の細菌感染で発生します。

胆嚢炎とは

胆嚢に細菌が感染したものが胆嚢炎です。胆嚢炎の起因菌は、大腸菌、クレブシエラ菌、腸球菌が多いです。

胆石の刺激によっても起こります。胆石が存在しない原因不明のものは、無石胆嚢炎といいます。

胆石症・胆嚢炎の症状

胆石は多くは無症状です。

しかし、胆石が胆嚢頸部にはまり込んでしまうと、胸のあたりが強く痛みます。右肩あたりにも痛みが放散します。(胆石発作

高脂肪食は、胆汁分泌のため胆嚢を収縮させることになるので胆石発作を誘発しやすいです。

総胆管管に石ができる総胆管結石では、閉塞性黄疸の原因になります。閉塞性黄疸では、黄疸、褐色尿、灰白色尿が見られます。

また、細菌感染が加わり、化膿性胆嚢炎を起こしやすくなります。化膿性胆管炎では、発熱、敗血症性ショックを起こしやすいです。

胆石症・胆嚢炎の検査

胆石は腹部の超音波検査で発見することができます。

胆嚢の腫大、胆嚢壁の3層化、胆嚢周囲の体液貯留も認めます。

胆嚢炎の血液検査では、白血球増加、CRP高値、高ビリルビン血症が見られます。

治療

暴飲暴食、高脂肪食を避けましょう。

胆石発作が出たら、絶食、抗コリン薬や鎮痛剤の投与します。

胆石発作を繰り返す場合は摘出術が行われます。

体外衝撃波結石破砕療法や、石灰化のないコレステロール結石には経口胆石溶解療法を行うこともあります。

総胆管結石では、内視鏡的に胆管の十二指腸開口部を切開して結石を除去します。

予後

一般的に予後は良好です。

しかし、胆嚢が先行してしまうと腹膜炎を起こします。

胆管炎は敗血症性ショックを起こしやすいです。

胆嚢癌

胆嚢癌は胆嚢にできる悪性腫瘍です。

多くは腺癌です。

女性に多いです。

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胆嚢癌の原因

胆嚢癌の原因は不明なことが多いです。

胆石との併発することが多いです。(50〜80%)

症状

初期は無症状です。

進行すると、右の肋骨あたりの痛み、悪心、黄疸、体重減少をきたします。

検査

造影CTや造影MRIを行います。

治療

外科的に摘出します。

転移や周囲への浸潤があるものは、化学療法を行いますが効果は一時的です。

まとめ

食生活の影響がある。

高脂肪食は胆石発作を誘発しやすい。

多くは無症状だが、閉塞性黄疸や炎症を起こすこともある早期発見を心がけ、食生活の改善で対策しよう。

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