腰部の徒手検査法。SLR、FNS、ケンプテストなど

      2018/10/07

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腰部の徒手検査法について簡単に書いていきます。

参考にしてみてください。

SLRテスト

SLRって何の略かというと、Straight leg raisingです。

脚をまっすぐにしたまま挙上するということです。

このテストによって下位の腰部椎間板ヘルニアの鑑別ができます。

やり方

患者さんは仰向けになります。

患側の股関節を中間位にし、踵を一方の手で支えます。

その状態から、膝関節伸展位を保持するため、もう一方の手を膝蓋骨の上に置いて、ゆっくり股関節を屈曲させていきます。

健常者は70〜90°くらいまで疼痛を伴わずに挙上可能です。

しかし途中で坐骨神経に沿った疼痛を訴えた場合を陽性とし、その角度、疼痛発生部位、疼痛の性状などを記録します。

WLRテスト

患側のSLRテストが陽性で、健側下肢に行ったWLRテストの陽性所見は、腰部椎間板ヘルニアが存在している可能性が高いです。

やり方

健側の下肢にSLRテストを行います。

そのとき、患側の下肢に疼痛が誘発されれば陽性です。

ブラガードテスト

SLRテストが陽性または疑陽性のときに、陽性と判断していいか疑問がある場合に有効なテストです。

やり方

SLRテストで疼痛が誘発された挙上角度から少し下げます。

そこで足関節を背屈させると再び疼痛が誘発されれば陽性とします。

症状が著しい場合は下肢の挙上を行わず、足関節の背屈のみで陽性を表します。

Bow stringテスト

SLRテストの疑陽性を除外するときにブラガードテストとともに用います。

やり方

SLRテストを行い、下肢に疼痛が誘発された角度において膝関節を約20度屈曲します。

足部は術者の肩に乗せて、再び疼痛が誘発される角度まで挙上します。

再度疼痛が出たら、少し角度を減らし、膝窩部を圧迫します。このとき大腿後面から殿部にかけて疼痛が誘発されれば陽性です。

FNSテスト

FNSテストは大腿神経伸長テストです。

上位腰椎椎間板ヘルニアを鑑別します。

ただ、腸腰筋、大腿直筋に障害があっても陽性になるので、他の神経学的所見や脊柱所見に注意が必要です。

やり方

患者さんはうつ伏せになり、患側の膝関節を90度屈曲にします。

術者は一方の手で屈曲した下肢を把持し、他方の手でで殿部に当て固定します。

把持している下肢を末梢方向に引き上げ、股関節を他動的に過伸展させたときに大腿前面に疼痛が誘発されれば陽性です。

ケンプテスト

椎間板ヘルニアや分離症などに対する疼痛誘発テストです。

やり方

患者さんは立位になります。

術者は患者さんの後ろに立ち、患者さんの膝伸展位を保持させ、体幹を患側へ回旋させたままさらに背屈させます。

このとき坐骨神経の走行に一致した疼痛が誘発されれば陽性です。

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