反応抑制を消耗するとタイムが遅くなる

ランニング練習方法

反応抑制を消耗してしまうと、パフォーマンスが落ちてしまうことが実験で証明されています。

今回は著書ENDURE限界は何が決めるのか? 持久系アスリートのための耐久力(エンデュアランス)の科学から反応抑制とパフォーマンスに関する実験の話と、反応抑制とは何かということについてお話ししていきます。

このブログは、陸上競技経験者であり、接骨院の先生の国家資格を持つランニングインストラクターの2人で作成しています。

競技実績
東海選手権5000m競歩第2位
フルマラソン2時間36分台
5000m14分台 など

反応抑制を消耗すると疲れる

反応抑制とは、衝動を意図的に無視する力のことです。

たとえば、目の前に好きなお菓子があり、それを食べるのを我慢するような力のことです。

次のような実験があります。

衝動を意図的に無視する力(反応抑制)を消耗する課題のあとに5キロ走ります。

実験の結果は以下のようになりました。

課題をしなかった時に比べ遅いペースで走り始め、

主観的運動強度が高くなり、

6%タイムが遅くなりました。

反応抑制が弱いことのデメリット

反応抑制のデメリットはマラソンのパフォーマンス以外にもあるのでいくつか紹介します。

反応抑制(衝動を意図的に無視する力)が弱いと、

離婚のリスクが高い。

薬物中毒などのリスクが高い。

子どもにおいては、

反応抑制が強い子どもに比べテストの成績が悪いく、多くの教育を受けられない。

反応抑制が高い子どもに比べBMIが高い。

以上のようなデータがあります。

まとめ

今回の話をまとめていくと以下のようになります。

衝動を意図的に無視する力、すなわち反応抑制を消耗してから走ると、パフォーマンスが下がります。

反応抑制はマラソンなどのパフォーマンス以外にも、離婚や薬物中毒などのリスクにも影響をあたえるという実験があります。

今回の参考文献はこちらの本です。
限界は何が決めるのか? 持久系アスリートのための耐久力(エンデュアランス)の科学
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限界は何が決めるのか? 持久系アスリートのための耐久力の科学 /TAC/アレックス・ハッチンソン

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