スポーツ推薦は自分の特技を武器にして有利に進学できる制度です。
今回はスポーツ推薦で進学するかどうか迷っている人に、陸上競技で中京大中京、愛知高校、愛工大名電などからスカウトされたスポーツ推薦経験者としてアドバイスをします。
参考になれば幸いです。
あくまで決めるのは自分です。後悔がないようにしてくださいね。
スポーツ推薦のメリット
まずスポーツ推薦のメリットを上げていきます。
受験勉強が楽
誰もが思いつくメリットとして受験勉強の必要がそんなにないということです。
筆記試験がある場合は学力がひどすぎるとまずいですけどね。
学力に自信がない人には大きいですね。
本来の学力以上の学校に進学可能
将来を考えたときに偏差値の高い学校に進学することはかなりメリットです。
偏差値の高い高校は、指定校推薦(大学や専門学校の方から高校に推薦枠を設ける制度)の枠もいい大学が多いです。
就職に関しても有利なことが多いです。
まあ就職に関しては自分がやりたいことをやる方がいいから難しいところだけどね。
スポーツコース、スポーツ学科にいけばバカでも卒業できる
私立高校によくあるのがスポーツコースやスポーツ学科です。ここはスポーツ推薦の生徒が集まります。
学校側もこのスポーツ学科の生徒はスポーツを頑張っている生徒ということをわかっているので、定期テストは簡単なことが多いです。
バカでも卒業できるし、通知表の評定もよほどのことがない限りオール4以上になります。
この成績で指定校推薦を使えば大学進学も楽勝、就職だって楽勝です。
特待生なら授業料が免除、半額になる
これはすべての人に当てはまるわけではありません。最低でも進学先からのスカウトされる必要があります。
競技成績が優秀な人は授業料免除または半額になることがあります。
その道の人脈が広がる
どのスポーツでも強豪校の監督やコーチの先生は、その世界では有名人だったりします。
その先生が大学や就職先に掛け合えば、合格、内定なんてこともありえるのです。
人脈は進学や就職にかなり有利になる可能性があります。
人間的に成長する
これは親御さん目線からの話になります。強豪校の部活は厳しいところが多いですが、その分人間として成長できます。
遠征でいろんなところへ出かけることも多いので、いろんな人と関われたり、いろんな経験ができます。
スポーツ推薦のデメリット
続いてデメリットを書いていきます。
基本的に厳しい
当たり前ですが、強豪校の練習は厳しいことが多いです。強い選手を育てるには、それなりの練習が必要になります。
まあ進学先からスカウトされるレベルの実力なら練習自体にはついていけると思います。
しかし、面倒なのは生活まで制限される可能性があることです。
先輩の前ではスマホ禁止、買い食い禁止、1年生は掃除などの文化が残っている部活もあります。
可能ならSNSなどを駆使して事前にサーチしておきましょう。
学力が高い学校に進学してしまったら勉強についていけない
メリットで書いた偏差値の高い学校にいけるというのは、デメリットにもなる可能性があります。
部活が厳しいと土日も練習や試合でつぶれるなんてこともよくあります。
そして毎日の朝練で寝不足。授業中は疲れて寝てしまう。こんな感じになると学力は絶望的になります。
そうなると、せっかく偏差値の高い高校に入学しても指定校推薦の枠ももらえません。
なので、偏差値が高すぎるところに進学するというのは、必ずしもメリットではないので注意しましょう。
ついていける自信がなければスポーツコースやスポーツ学科にいくことをおすすめします。
レギュラー争いが激しい
強豪校ではレギュラー争いが激しいことがほとんどです。
頑張ってレギュラーを奪っても、来年入ってくる新入生にレギュラーを奪われるなんてこともよくあります。
遠征費など何かとお金がかかる
部活に力を入れているところは、合宿、遠征など何かと出費が必要になります。
また、道具の消耗も激しいので買い替えも多くなるかもしれません。部活を続けるには親の協力も必要です。
楽しく競技できなくなる可能性
強豪校にいくと勝つための義務感を持ってしまうことがあります。勝つことも大事ですけど、楽しむことも大事ですよね。
部の雰囲気にもよりますが、競技を楽しくやりたいと考えてる人は部活に力を入れてない学校を選びましょう。
顧問や部活の雰囲気との相性が合わなかったとき
どの競技にもいえるけど、指導者との相性はかなり大きいです。
選手の能力が伸びるか伸びないかはここで決まるといっても過言ではないです。
これも可能なら見学に行ったり、SNSで評判をサーチすることをおすすめします。
こればっかりは実際やってみないとわからないので非常に難しいところです。
かしこいスポーツ推薦の使い方
デメリットは長い人生のうちたった3年か4年の我慢
デメリットを書いたけど、それはたった3年間、大学なら4年間我慢すればいいだけです。
デメリットを我慢して、メリットの部分を生かすのがかしこいやり方です。
本気で全国大会で勝ちたい、その競技に一生関わりたい人は競技が強い学校へ
本気で全国大会で勝ちたい、将来もその業界に関わりたいという強い意志があるなら競技実績のある学校にいきましょう。
これはその業界でパイプができることが大きいです。
強い学校は各地に遠征にいくので、その先々でその世界の人と関わりを持つことができ人脈が広がります。
間違っても競技レベルが中途半端なところには行ってはいけません。人脈は思っているよりプラスに働く可能性があるのですから。
ぶっちゃけ部活そんなに頑張りたくない人は偏差値の高い学校へ
正直そこまで競技に思い入れがない人は、少しでも偏差値の高い学校を選びましょう。
結局日本は学歴社会です。学歴は高いに越したことはありません。
偏差値の高い学校は進学、就職が有利です。高校の場合、指定校推薦でいける大学のレベルもいい大学ばかりです。
ただし成績が悪い場合は、このメリットが弱くなるので勉強には注意が必要です。
勉強に自信がないならスポーツコースやスポーツ学科がおすすめです。よほどのことがない限りいい成績をキープできます。進学、就職も有利になる可能性があります。
このご時世、下手な大学行くより高卒で地元の大企業に就職した方が待遇いいからね。
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怪我して途中で退部したら、母校の後輩が不合格になるはほとんど嘘
スポーツ推薦で入学して、怪我して途中で退部したら、来年以降の自分の出身校の後輩たちが入学できなくなるぞ。
こんな脅しを聞いたことがあるのではないでしょうか。
これはほとんど嘘です。まあ中には根に持つタイプの先生もいるのも事実ですがごく一部です。顧問たちの関係が強い場合、顧問同士で上下関係がある場合は起こりえます。
しかし、ほとんどの場合、部活の強化に力を入れている学校が、先輩が一人やめたからという理由で有能な後輩を放置しておくわけないんです。
有能な後輩がいたら、部活を強化したい学校はスカウトしにいきますよね。
もし後輩が不合格になったらそれはその後輩の実力不足です。
有能な選手は合格します。まあ若干の気まずさが残るのは事実ですが、気にしなければいいだけです。
まとめ
スポーツ推薦はデメリットは学生の間だけ我慢できるかどうかが重要!
偏差値高いとこにいって勉強がんばれば、進学、就職もいいとこいける可能性あり!
デメリットを我慢できない、楽しく競技をやりたいなら普通に進学した方が気楽!
結局決めるのは自分!後悔のないように!