大学駅伝などのテレビ中継では、監督車から声かけをしているシーンをよく見かけますよね。
実はこの声かけもやり方次第で、ランナーにとってプラスに働くことが実験で証明されています。
今回は著書ENDURE限界は何が決めるのか? 持久系アスリートのための耐久力(エンデュアランス)の科学から、声かけとパフォーマンスについてお話していきます。指導者の方やランナーを応援するときはぜひ気をつけてみてください。
このブログは、陸上競技経験者であり、接骨院の先生の国家資格を持つランニングインストラクターの2人で作成しています。
競技実績
東海選手権5000m競歩第2位
フルマラソン2時間36分台
5000m14分台 など
ランナーにポジティブな声かけをするとこうなる
次のような実験があります。
ランナーに、
「リラックスして見える!」
「ランニングエコノミーが優れている!」
などと告げると、なんとランナーの酸素消費量が少なくなったのです。
運動に必要なエネルギーを作り出すには酸素が必要なので、酸素消費量は、運動量の目安になる指標です。
酸素消費量が多いと、運動強度は高くなります。酸素消費量が少ないということは、運動強度が高くない・疲れにくいといえます。
応援の声かけはポジティブに
ということで、ランナーを応援するときの声かけは、ポジティブな内容のものにしましょう。
間違ってもネガティブな声かけ、ランナーのストレスになるような声かけはしないようにしましょう。
運動は脳の機能によって制御されています。
脳機能は、ストレスがかかっているときだけでなく、ストレスを予測したときにも低下します。
まとめ
今回のお話をかんたんにまとめると以下のようになります。
ランナーへのポジティブな声かけはランナーの酸素消費量を低下させる。
応援するならポジティブな内容でする。
今回の参考文献はこちらの本です。
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