ランニング中の疲労をどうにかしたいと思っているなら脳の酸素濃度を意識してみましょう。
近年は、疲労は脳の酸素濃度の低下によるものということが示されています。
今回は、著書「ENDURE限界は何が決めるのか」から脳の酸素濃度と運動のパフォーマンスについてお話しします。
このブログは、陸上競技経験者であり、接骨院の先生の国家資格を持つランニングインストラクターの2人で作成しています。
競技実績
東海選手権5000m競歩第2位
フルマラソン2時間36分台
5000m14分台 など
脳の酸素濃度と耐久力の関係
近年の研究では、耐久力は脳の酸素濃度によって決まるということが示唆されています。
脳に酸素が行き届いていれば疲れにくく、逆に脳に酸素が足りない状態だと疲れやすいのです。
運動中、呼吸が激しくなるにつれ、血中の二酸化炭素濃度が低下していきます。
すると、脳に通じる血管が収縮します。
その結果生じる脳の酸素不足が、筋肉の動員を阻害したり、スピードを下げろ、止まれと信号を送るので疲労感の原因になるのです。
ケニアのトップランナーの脳の酸素量
マラソンのパフォーマンスと脳の酸素濃度に関して次のような研究があります。
大学競技レベルのランナーとケニアの一流ランナーの5キロ走中の脳の酸素量を比較しました。
大学競技レベルのランナーは脳の酸素量が5キロ走の終盤で減少しました。
一方、ケニアの一流ランナーは最後まで脳の酸素量が一定だったのです。
ケニアのランナーは高所で生まれ過ごしたので脳の酸素供給を維持する能力が高く、疲労を感じにくいので高いパフォーマンスが発揮できると推測されます。
まとめ
今回の話をかんたんにまとめていきます。
疲労は脳の酸素量に影響される。
研究によれば大学競技レベルのランナーは脳の酸素量が5キロ走の終盤で減少する。
ケニアの一流ランナーは最後まで一定だった。ケニアのランナーは高所で生まれ過ごしたので脳の酸素供給を維持する能力が高い。
今回の参考文献は著書「ENDURE限界は何が決めるのか」です。
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