子どもをスポーツ万能にする育て方!スキャモンの成長曲線の話

ランニング練習方法

年齢に合わせてトレーニング内容を変えていくことはとても重要です。

小学生くらいまでのお子さんにはなるべくいろんな動きづくりをさせるようにします。

筋トレも多少は提供していますが、あまり積極的に取り入れていません。

このようにしているのには理由があります。

それは効率良く獲得できるトレーニング効果年齢によって違うからです。

今回はこのことについてどういうことかを簡単に書いていきます。

自分の子どもをスポーツができる子にしたいお父さんお母さんはぜひ参考にしてください。

年齢に合わせてトレーニングをする!

先ほど書いたように小学生くらいのお子さんにはなるべくいろんな動き作りをさせます。

なぜかというと神経系の発達が完了する手前なのでいろんな動きを練習させることで、将来、神経と筋肉がいろんな動きに対応できるようにするためです。

子どもが小さい頃はいろんなことをさせるといいということを聞いたことがあるかもしれませんが、これは科学的にも理にかなったことなんです。

スキャモンの成長曲線

スキャモンの成長曲線という言葉をご存知でしょうか。これは簡単にいえば、体の各組織がどの年齢の頃に発達するかをあらわしたものです。

体には神経、筋肉などいろんなものがありますが、それらはすべて同じタイミングで成長するわけではありません。

実は年齢ごとにバラバラで、何歳の頃はこの組織が発達しやすいというのが決まっています。

スキャモンの成長曲線は線グラフのようになっており、縦軸に発達の度合い、横軸に年齢をとります。

そして20歳の時点を100%として、何歳の頃にどの組織がどのくらい発達するかをあらわしています。

神経型

まず最も早く発達するのが神経型です。

神経型は生後から4歳頃にかけて急激に発達します。4〜5歳の頃にはもうすでに80%になってしまいます。

そこからは緩やかに発達を続けますが12〜13歳でほぼ100%になります。

この段階でいろんな動きをさせることで神経と筋肉の回路が発達し、いろんな動きができるようになります。

小さい頃にやっていたことが大人になってもそれなりにできるのは、この頃に発達した神経と筋肉の回路がしっかりしているからなんです。

冒頭に書いたように私が小学生くらいのお子さんにいろんな動き作りをさせる理由はこれです。ただ理想をいえば小学生よりももう少し早い段階からやりたいですね〜。

リンパ型

リンパ型は免疫などに関係します。

リンパ系も生後から急激に発達します。12〜14歳頃は特に著しく、成人よりも発達(180%くらいまでいきます)しています。

14歳以降は低下していき20歳には100%におさまります。

一般型

一般型は身長、体重や胸腹部の内臓の発育をあらわします。

生後から発達し、4歳以降は緩やかになります。その後12歳頃から急激に発達していきます。

これはちょうど成長期と一致しています。

ここでは胸腹部の内臓が発達するので、心臓や肺もこの頃に発達します。ということは、そう、持久力をつけたければこの頃に鍛えるのが最も効率がいいのです。

中学生の頃もっと走っていればもっと持久力がついていたかもしれませんね。

今見ている小学生の子ももう少ししたら持久系のトレーニングを取り入れていきます。

生殖型

生殖型は読んで字のごとく、生殖器の発育をあらわします。

生殖型は他の3つとは違い、12歳頃までは低いレベルを維持します。

16歳頃から急激に発達していきます。生殖器が発達するということは、性ホルモンもこれに比例します。

筋肉の発達を助けるのは主に男性ホルモンです。

なので筋力アップを狙うなら、小学生の頃にやるよりも高校生以降にやった方がはるかに効率良くトレーニング効果を獲得することができます。

まとめ

スキャモンの成長曲線的には20歳を100%としていますが、20歳を超えたらトレーニングしても意味がないというわけではありません。

遺伝的要素もある程度影響しますが、トレーニングをやれば、神経や筋肉も発達していきます。

いろんな動きは小さい頃から!

スタミナつけたければ中学生で走りこめ!

筋トレは高校から頑張れ!

タイトルとURLをコピーしました