ランニングフォームを改善してマラソンを楽に走りたいなら、筋肉と骨について知るといい

ランニングフォーム

骨や筋肉の位置など基本的な解剖学の知識があるだけでランニングがものすごくはかどります。

解剖学の知識があるとランニングの動作をイメージしやすい

どうして解剖学の知識があるとランニングがはかどるかというと、それは身体の動きをイメージしやすいからです。

つまりそれは、きれいなフォームで走ることにつながります。フォームがきれいなら動きに無駄がなくなるし、怪我の予防にもなります。

筋トレ、ストレッチの効果も倍増

よく筋トレやストレッチをするときは、「使っている筋肉を意識しましょう」なんてことをいわれます。

 

以前、トレーニングの原理・原則のお話でもありました。意識性の原則というものです。解剖学の知識があれば、使っている筋肉を容易にイメージできます。効いている筋肉をよく意識できるので、その分得られる効果も大きくなります。

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運動は筋肉が骨を動かすことでおこる

運動というのは、神経からの指令筋肉が収縮し、骨を動かすことで起こります。このイメージができれば、運動をするのに力を使うべきところがイメージできます。また、無駄に力が入っているところをリラックスさせてエネルギーを節約することもできます。

 

初心者の人ほど力が入りすぎている傾向があります。マラソンは長い距離を走らなければならないので、余計なところに力を入れないようにして、エネルギーを節約することが大切です。

筋肉は収縮しかできない

筋肉は収縮(縮む)ことしかできません。

「え?ストレッチで伸びてるじゃん!」なんてつっこまれますが、ストレッチは筋肉が自ら伸びているのではなく、受動的に伸ばされているのです。

 

肘を曲げるときは上腕二頭筋などの筋肉が収縮します。上腕二頭筋は力こぶを作る筋肉ですね。肘を曲げた状態からまた伸ばそうとするときは上腕二頭筋が自ら伸びるわけではありません。今度は上腕三頭筋という俗に言う「二の腕」のところの筋肉が収縮することで肘を伸ばします

停止を起始に近づける

筋肉は身体のなかに600以上あります。筋肉にはそれぞれ起始停止作用があります。(支配神経の話は割愛します。)

起始停止は簡単にいえば、その筋肉がどの骨から始まってどの骨にくっついているかということです。筋肉が収縮して、停止部を起始部に近づける動きがその筋肉の主な作用です。

 

上記の肘の曲げ伸ばしでいえば、上腕二頭筋の起始は肩甲骨(関節上結節と烏口突起)で停止は前腕の骨の橈骨(橈骨粗面)です。前腕(停止)肩甲骨(起始)に近づけようとすると肘が曲がりますね。

ちなみに上腕三頭筋の起始は肩甲骨(関節下結節)で停止は前腕の骨の尺骨(肘頭)です。

起始 停止 作用
上腕二頭筋 肩甲骨の関節上結節、烏口突起 橈骨粗面
前腕筋膜
肘の屈曲
前腕の回外
肩の屈曲
上腕三頭筋 肩甲骨の関節下結節、上腕骨後内側、後外側 肘頭 肘の伸展
肩の伸展

重心の近くで着地するコツ

よく「着地は重心(骨盤)のなるべく近くで」なんていわれますね。できない人は上半身の使い方の問題もありますが、コツのひとつは、股関節を曲げるときに膝を伸ばしすぎないことです。

 

トップクラスのランナーはまず膝が前へ出て、そのあとしなるように膝から下の部分が付いてきます

しかし、大腿四頭筋に力が入りすぎると、膝から下も同時に出てくるので脚のしなりがないのです。
膝が伸びているとその分、着地するときにどうしても足部が先になりがちです。つまり着地が重心よりも前になり過ぎるのです。

太ももを上げるときは、なるべく大腿四頭筋の無駄な力を抜いてあげるといいですね。

まとめ

解剖学の基本的な知識があるとランニングがはかどる!

使うべき筋肉を意識してエネルギーを節約しよう!

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