人間の体には筋肉があります。
一言で筋肉といってもいろんな種類があります。
目次
筋肉の分類
骨格筋
まずは骨格筋といわれるものがあります。
この骨格筋はごく一般的にイメージされる運動に関係する筋肉です。
骨格筋が収縮して、付着している骨を動かすことでいろんな運動をしています。
この骨格筋の総重量は平均して体重のおよそ40%をしめます。
心筋
これは心臓にある筋肉です。
心臓も筋肉なんですね。トレーニングすれば心臓も適応していきます。
俗に言うスポーツ心臓がいい例ですね。
トレーニングによって心臓の血液を送り出す機能が発達することで一般の人よりも心拍数が少なくなります。
平滑筋
平滑筋は、血管、消化管、膀胱などをつくる筋肉です。
内臓筋ともよばれます。この筋肉は心筋と同じく、僕たちが自分の意思で動かすことはできません。
自律神経というものによって働きを調整されています。
ストレスで胃が荒れるのは自律神経の乱れが原因といわれています。
骨格筋の種類
骨格筋の筋繊維は、繊維の太さや、持久性などの特性から
・SO繊維(タイプⅠ繊維、赤筋、遅筋)
・FG繊維(タイプⅡb繊維、白筋、速筋)
・FOG繊維(タイプⅡa繊維、速筋)
以上の3種類に分けることができます。
SO繊維(タイプⅠ繊維、赤筋、遅筋)
この筋繊維は持久力に優れていて、疲労しにくいことが特徴です。
マラソンランナーなど持久力に優れた人はこの筋繊維が多いです。
しかし筋繊維の直径が細く、収縮する速度も遅いのでパワーが弱いとされています。
姿勢の支持に関係するような深いところにある筋肉に多いです。
FG繊維(タイプⅡb繊維、白筋、速筋)
この筋繊維はSO繊維とは反対で、筋繊維の直径が太く、収縮する速度も速いので強いパワーを発揮します。
ですが、ミトコンドリアやミオグロビンが少ないのですぐに疲労してしまいます。
短距離選手や投擲、跳躍などパワーや瞬発力を必要とするスポーツ選手に多いです。
FOG繊維(タイプⅡa繊維、速筋)
これはもう万能ですね。
先に書いたSOとFGの筋繊維のいいとこ取りです。
筋繊維の直径は中間程度、筋収縮の速度が速く、ミトコンドリアやミオグロビンの量も多いのでパワーもそこそこ発揮できるのに疲れにくいです。
陸上長距離界も高速化していますが、トップレベルの人たちはこういう筋繊維を持った人が多いのでしょう。
筋繊維のバランスは遺伝で決まってる
この筋繊維のバランスはある程度遺伝で決まっています。
はっきり言って才能の壁は存在します。
努力でなんとかなるなんて綺麗ごとは言いません。
しかし、練習方法によってある程度のレベルまでは鍛えることは可能です。
白筋が多い人でも持久系のトレーニングをすれば、やらないよりは持久力はつくし、赤筋が多い人でもパワーを要するトレーニングをやれば、やらないよりは筋力は向上します。
才能の壁はあることは事実ですが、いつでも自分史上最高を目指してトレーニングしていきましょう。
まとめ
・骨格筋には大きく分けて3種類あってそれぞれ特性が違うよ!
・筋繊維の割合は遺伝で決まる!
・練習方法によってある程度は鍛えられる!