高脂肪食はマラソンのスピード低下につながるという話

      2020/02/05

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脂肪食いわゆるケトン食で、脂質をエネルギーとして使えるようになろう。

という話を聞いたことはありませんか?

糖質は身体の中にエネルギーとして貯めておける量が少なく、枯渇しやすい。だから、身体の中にエネルギーとして貯めておきやすい脂質をエネルギーに利用しよう。

そのために脂質を日頃から摂取して、脂質を代謝しやすい身体にしましょう。という話です。

しかし、高脂肪食のメリットがあるのは、ウルトラマラソンやトライアスロンなど競技時間が2時間を大きく超えるような競技だけです。

今回は、著書「スポーツ栄養学・科学の基礎からなぜ?にこたえる」から脂肪食と運動パフォーマンスに関するお話しをしていきます。

ぜひ参考にしてみてください。

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このブログは、陸上競技経験者であり、接骨院の先生の国家資格を持ち、300件以上の指導実績があるランニングインストラクターの2人で作成しています。

競技実績

東海選手権5000m競歩第2位

フルマラソン2時間36分台

5000m14分台 など

脂肪食がおすすめされる理由

脂肪食、いわゆるケトン食がいいとされるのは脂肪食にすることで、身体が脂肪をエネルギーとして使いやすくなるためです。

脂肪は体に多く貯められており、脂肪をエネルギーとして使えれば、エネルギー切れを防ぎ、パフォーマンスが上がるとされています。

たしかに、脂肪食にすることで

骨格筋のミトコンドリアの増加、

骨格筋において脂肪酸酸化系酵素の活性が増加、

さらに、運動中の脂肪利用量が増加すること

などが報告されています。

高脂肪食でランニングのパフォーマンスが下がる理由

先述したように、高脂肪食にはメリットがありそうです。

しかし、高脂肪食の摂取によって疲労を感じやすくなるという研究結果も示されています。

とくに、フルマラソンまでの距離のようにある程度運動強度の高い、すなわちスピードが必要な競技では、高脂肪食によってパフォーマンスは低下します。

そう考えられている原因は主に、

・高脂肪食による体脂肪、体重の増加

・交感神経活動が高まることによる心拍数増加、それに伴う疲労感の増加

・解糖系酵素の働きの低下

があげられます。

これらが、高脂肪食が必ずしも疲労の発現抑制、パフォーマンスの改善にはつながりにくい理由です。

ウルトラマラソン、トライアスロンならメリットあり

解糖系酵素の抑制というのは、高い運動強度のパフォーマンスを下げることになります。

そのため、競技時間が1〜2時間程度である程度スピードを出すようなフルマラソンまでのような競技では、高脂肪食のメリットはありません。

一方で、競技時間が長くスピードを必要としない、すなわち高い運動強度が必要ないウルトラマラソンやトライアスロンなどでは高脂肪食のメリットがあるといえます。

まとめ

今回のお話しをかんたんにまとめていきます。

高脂肪食は、運動強度がある程度高くなるような競技時間が1〜2時間程度の種目ではメリットが少ない。

一方、運動強度が高くなくてもいいが、競技時間が長いウルトラマラソンやトライアスロンではメリットがある。

高脂肪食がパフォーマンス低下につながる原因は

・体脂肪、体重の増加

・交感神経活動が高まることによる心拍数増加、それに伴う疲労感の増加

・解糖系酵素の働きの低下

今回の参考文献は、著書「スポーツ栄養学・科学の基礎からなぜ?にこたえる」でした。
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