ランニングや運動中の水分補給は重要とされていますが、実は日常生活においても水分不足は様々な身体の不調を引き起こす可能性があります。
特に、腰痛や肩こりといった慢性的な不調は、水分不足が原因の一つとして近年注目されています。
脱水と腰痛・肩こりの関係
私たちの体は約60%が水分で構成されており、水分不足になると血液量も減少します。
血液量が減ると、筋肉に十分な酸素や栄養素が供給されなくなり、筋肉疲労やけいれんが起こりやすくなります。
また、筋肉量が減ると、骨や関節を支える力が弱くなり、腰痛や肩こりの原因となります。
科学的な研究結果
近年、水分摂取量と腰痛・肩こりの関係を調査した研究結果が発表されています。
- 腰痛
- 2018年の研究では、慢性腰痛患者を対象に調査した結果、1日あたり2リットル以上の水分を摂取した人は、1.5リットル未満の水分を摂取した人よりも腰痛の程度が軽かったことが示されました。
- 2020年の研究では、デスクワークを行う男女を対象に調査した結果、1日あたり2リットル以上の水分を摂取した人は、1.5リットル未満の水分を摂取した人よりも腰痛発生率が低かったことが示されました。
- 肩こり
- 2017年の研究では、オフィスワーカーを対象に調査した結果、1日あたり2リットル以上の水分を摂取した人は、1.5リットル未満の水分を摂取した人よりも肩こりの程度が軽かったことが示されました。
- 2019年の研究では、女性を対象に調査した結果、1日あたり2リットル以上の水分を摂取した人は、1.5リットル未満の水分を摂取した人よりも肩こり発生率が低かったことが示されました。
これらの研究結果から、水分摂取量が腰痛や肩こりの予防・改善に効果があることが示唆されています。
水分摂取量は、体重、気温、湿度、運動強度など様々な要素を考慮する必要があります。
一般的には、喉が渇く前に、定期的に水分補給を行うことが推奨されています。
日常生活における水分補給のポイント
- 水分補給は、喉が渇く前に意識的に行う。
- 水やお茶など、ノンカロリーの飲料をこまめに摂取する。
- 一度に大量の水分を摂取するよりも、少量をこまめに摂取する。
- 室温や湿度が高い場合は、より多くの水分を摂取する。
- 運動をする場合は、運動前・中・後に適切な水分補給を行う。
まとめ
水分不足は、腰痛や肩こりなどの慢性的な不調を引き起こす可能性があります。
適切な水分摂取は、これらの不調の予防・改善に効果があります。日頃から意識的に水分補給を行い、健康的な生活を送りましょう。
参考文献
Glutamine independence is a selectable feature of pluripotent stem
cells
Most rapidly proliferating mammalian cells rely on the oxidation of
exogenous glutamine to support cell proliferation. We previously found that
culture of mouse...