太ももの前面が痛い、膝を曲げ伸ばしすると痛む場合は大腿四頭筋の肉離れかもしれません。
今回は大腿四頭筋の肉離れについて書いていきます。
参考にしてみてください。
大腿四頭筋の肉離れ
大腿四頭筋とは
まず、大腿四頭筋について説明します。
大腿四頭筋は太ももの前面にある筋肉です。
骨盤の下前腸骨棘に始まり、膝蓋靱帯となって脛骨粗面に終わる走行をとります。作用としては、股関節屈曲、膝関節伸展。支配神経は大腿神経です。
四頭筋という名前の通り、四つの筋肉から構成されます。大腿直筋、中間広筋、外側広筋、内側広筋です。
肉離れのほとんどは大腿直筋で発生します。
発生原因
股関節を伸展した状態から膝を曲げた時に発生します。サッカーでボールを蹴ろうとするの動作です。
大腿直筋は股関節と膝関節をまたぐ二関節筋です。股関節伸展から膝屈曲の状態は大腿直筋が引き伸ばされストレスがかかります。
また、危険因子として以下のことも挙げられます。
・筋疲労
・柔軟性低下
・ウォーミングアップ不足 などなど
症状
痛みの部位は太もも前面です。中央よりやや下方の筋腱移行部に多いです。
重症度によって異なりますが、腫脹、皮下出血、陥凹(腫脹によって触れないこともある)、膝関節の運動障害(特に曲げれない)などが見られます。
皮下出血は時間の経過とともに見られるので、初期では現れにくいです。
治療法
重症度によって異なりますが、基本的に受傷3日以内の急性期にはRICE処置を行います。
RICE処置とは、安静、アイシング、圧迫、挙上です。損傷部の疼痛や腫れを抑えるのに有効です。
急性期が過ぎたら無理のない範囲で、可動域訓練、等尺性収縮運動、ストレッチなどをおこないましょう。
復帰に向けて
肉離れは再発の予防が重要です。筋力、筋持久力、柔軟性がある程度回復するまで焦らないことが大切です。
怪我をしていない方に比べて、疼痛や可動域制限がないこと、筋力や柔軟性が十分確保できていること、アジリティーや持久力が問題ないことを確認してから復帰しましょう。
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まとめ
怪我の直後の急性期には、患部の安静、冷却、圧迫、挙上を!
急性期がすぎたら徐々に可動域訓練をおこなおう!
再発しやすいので復帰を焦ってはいけないよ!