マラソン大会前のカーボローディングについてみなさんいかがお考えでしょうか。
ローディング必要派と不要派がありますが、今回は必要派の立場から意見を述べていきます。
目次
カーボローディング不要派の言い分 その1
カーボローディング不要論の言い分として多いのはまずはこれです。
「マラソンのような有酸素運動では、運動のエネルギー源に脂質が利用されるから、炭水化物(糖質)でカーボローディングしても意味ない。」
「エネルギー源が主に脂質」は同意です。
確かに日頃からトレーニングをして、脂質をエネルギーとして使うことに適応している人はいいかもしれません。
しかし、一般の市民ランナーレベルではその能力に適応できている人は少数ではないでしょうか。
つまり日頃からろくにトレーニングしてないレベルの低いランナーは、脂質の代謝能力が低く脂質をエネルギーに効率よく変換できないので、ローディングに頼らないとガス欠を起こす可能性が高いということです。
よって、そいういう一定レベル以下のランナーにとって「カーボローディングが意味ない」は違うと考えています。
余った糖質は脂質になるし、エネルギー貯蔵量は増えるからいいんじゃないの?
カーボローディングで糖質を摂取しても、余分な糖質は脂質として貯蓄されます。
不要派もエネルギー源は脂質っていってるから、ガス欠状態にならないためにエネルギーの貯蔵量を増やすことはどっちみち必要なんじゃないの?
だからローディングして脂質もついでに増えれば、エネルギー切れしにくくなるからいいのではと考えています。
簡単にいうと、エネルギー源がないよりはあればいいよねということですね。
カーボローディングが不要ってのは、脂質代謝が優れていることが前提
カーボローディング不要論の土台には、日頃からトレーニングをおこない脂質の代謝レベルが高いことが前提にあると考えましょう。
そりゃ脂質の代謝レベルが高い人は、脂質を効率よくエネルギーに変換できます。
しかし、最初の方にも書いたけど日頃から糖質制限してないような人や、脂質を使うほどのレベルまで追い込むトレーニングをしてない人は脂質の代謝レベルが低いです。
だから脂質を効率よくエネルギーに変換することに体が慣れてないので、「脂質をエネルギーとして使う」といっても期待できません。
そういう人がローディングは必要ないっていうのは、単にエネルギー切れしやすくしてるだけです。
大事なことをもう一回いうと、日頃から糖質制限してないような人や、脂質を使うほどのレベルまで追い込むトレーニングをしてない人がレース前のローディングを不要というのは的外れだということです。
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ケトン体の利用
あとこれ。ケトン体をエネルギーとして利用できるから糖質はいらないってやつ。
ケトン体ってのは、脂質をエネルギー利用するときに発生するもので、これも筋肉や脳のエネルギーになります。
これも同意なんだけど、基本的にはさっきと同じ考え方です。
脂質をエネルギーに効率よく変換することに体が対応してればごもっともな意見です。
でもそうでない人は、ローディングしてエネルギー貯蔵量を増やしておく分にはいいんじゃないの?っていうことです。
ちなみにケトン体が増えると、ケトアシドーシス(血液が酸性に傾くこと)になって危ないけど、1型糖尿病の人以外はよっぽど気にしなくても大丈夫。
ちょっと話がそれたけど
日頃から糖質制限してないような人、脂質を使うほどのレベルまで追い込むトレーニングをしてない人は脂質の代謝レベルが低いからローディングしておいたほうがいいです。
脂質をエネルギーとしてで使うというならなら、余った糖質は脂質として蓄えられるしカーボローディングしてもいいんじゃないの?
エネルギー源がないよりは補給しておいたほうがいいでしょ?ということです。
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カーボローディング不要派の言い分 その2
カーボローディング不要論のもう一つの言い分がこれ。
「体重が増えて走れなくなるからカーボローディングはいらない」
体重管理くらいしろよ
体重管理も練習のひとつだろ。
そりゃ体重が重くなるまで、食べてたら走れなくて当たり前ですよ。
「体重増えるから」という理由で「カーボローディングしない」とか言ってるやつの意見を聞き入れる価値はないと考えています。
体重に対する意識が甘すぎる
体重1キロ増やして走るってことは、500ミリリットルの水が入ったペットボトルを2つ持ちながら走るようなもんですよ。
ローディングを見越した体重管理を
カーボローディングするつもりでいるなら、それを見越してあらかじめ体重しぼっておくべきです。
まとめ
脂質が主なエネルギー源なのは同意
カーボローディングして余った糖質は脂質に変換されてエネルギー源の貯蔵量増えるしローディングしても問題なくない?体重管理さえできてればね!