甲状腺機能亢進症(バセドウ病)は甲状腺ホルモンの過剰によって全身の代謝が亢進した状態です。
今回はバセドウ病の症状についてかんたんに説明してきます。
参考にしてみてください。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
原因
バセドウ病の原因は、甲状腺に対する自己抗体が自分の甲状腺を攻撃して起こります。
その結果、甲状腺腫大と甲状腺ホルモンの過剰産生によってさまざまな症状が起こります。
女性に多いです。
症状
甲状腺が腫れます。
目玉が出てきます。眼球突出は特徴的な症状です。
代謝が亢進するので、次にあげるような常に運動しているときと似た症状がみられます。
脈が速くなる頻脈がみられます。動悸もあります。
代謝が亢進するので、疲れやすくなります。
汗をよくかきます。
微熱にあります。
食欲は亢進するのに、体重は減少します。
精神的に不安定になります。
検査
甲状腺機能検査で、T3、T4など甲状腺ホルモンが上昇します。
血清コレステロール低下、ALP上昇、心電図での洞性頻脈、心房細動がみられます。
治療
抗甲状腺薬、外科手術、放射性ヨード療法があります。
抗甲状腺薬では、副作用としてかゆみを伴った皮疹、無顆粒球症があります。
外科手術では、甲状腺の亜全摘出術をおこないます。
バセドウ病の合併症
上肢、下肢の近位筋群の麻痺が急に起こります。甲状腺中毒性周期性四肢麻痺といいます。
そのため立ち上がることができません。
低カリウム血症を起こします。
また、甲状腺クリーゼといって、急激に甲状腺機能の亢進が悪化します。
これによって意識障害、高熱、心不全を起こし最悪の場合は命にも関わります。
まとめ
バセドウ病は自己抗体が甲状腺を攻撃して発生する!
眼球突出が特徴のほか、代謝亢進のため常に運動時のような症状が出てくる!
合併症に注意!