有訴者率、受療率、有病率、罹患率とは?かんたんに説明!

健康

有訴者率、受療率、有病率、罹患率、という指標があります。

今回はこれらについてかんたんに説明します。

参考にしてみてください。

有訴者率とは

有訴者率は、国民生活基礎調査から得られます。

人口千人に対する、病気や怪我で自覚症状がある人がどれくらいいるかの割合です。

受療率とは

受療率は患者調査によって得られます。

人口10万人に対する推定患者数です。

患者調査は、全国の医療施設を利用する患者の傷病などの状況を把握するため、3年に1度おこなわれています。

調査対象は10月中旬のある1日に全国の医療施設を利用するすべての患者になります。

有病率とは

有病率はある一時点で、集団の中で疾病にかかっているものの割合です。

計算式でいうと、「有病率=集団内で疾病状態にある者/集団内で疾病状況にある者とない者の合計」です。

慢性疾患の場合は有病率が高くなります。

また、その病気が次々と発症し病人が多い場合にも高くなります。

罹患率とは

罹患とは疾病の発生のことです。

罹患率は疾病の発生状況を直接示す指標です。

次の3つを示す指標です。

①一定期間の病気へのかかりやすさ、②疾患罹患の危険度、③観察集団内の各個人が病気にかかる危険の大きさ

計算式でいうと、「罹患率=期間内に観察された罹患率/危険暴露人口の一人ひとりの観察期間の総計」です。

有病率と罹患率のちがい

有病率と罹患率の大きなちがいをかんたんにまとめると次のようになります。

有病率は、疾病の罹患とは無関係に「ある時点での集団の中の有病者の割合」です。

罹患率は、「罹患した単位人口当たりの割合」です。

まとめ

有訴者率は、国民生活基礎調査から得られる、人口千人に対する、病気や怪我で自覚症状がある人がどれくらいいるかの割合。

受療率は患者調査によって得られる、人口10万人に対する推定患者数。

有病率はある一時点で、集団の中で疾病にかかっているものの割合。

罹患率は罹患した単位人口当たりの割合。

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