母子保健に関わる用語についてかんたんにまとめます。
参考にしてみてください。
目次
乳児死亡率とは
出生1000に対する、生後1年未満の死亡の比率です。
小児保健指標の代表的なものです。
新生児死亡率
出生1000に対する、生後4週未満の死亡の比率です。
早期新生児死亡率
出生1000に対する、生後1週間未満の死亡の比率です。
ちなみに
これらは、母子保健の指標になります。
また、経済、教育、保健医療の程度を反映する指標でもあります。
乳児の死亡原因は、1位先天性奇形・変形及び染色体異常、2位周産期の呼吸障害・新血管異常、3位乳幼児突然死症候群です。
周産期死亡率とは
妊娠満22週以降の死産と、生後1週未満の早期新生児死亡を合わせたものが周産期死亡です。
周産期死亡率は、「年間の出生数+年間の妊娠満22週以降の死産」に対する、「年間の早期新生児死亡数+年間の妊娠満22週以降の死産数」の千対率です。
日本では、周産期死亡の方が早期新生児死亡より多いです。
幼児死亡とは
幼児死亡とは、1〜4歳児に対して使います。
原因としては、男子では1位先天性奇形・変形、染色体異常、2位不慮の事故、女子では1位先天性奇形・奇形、染色体異常、2位悪性新生物、3位不慮の事故です。
死産とは
妊娠満12週以降の死児の出産です。
人工死産とは
胎児の母体内生存が確実なときに、人工的処置を加えたことによる死産のことをいいます。
自然死産とは
人口死産以外の死産のことです。
11週未満の死産は統計に含まれないが、全件数の9割に該当
死産の統計は、妊娠満12週以降21週までのものです。
じゃあ11週以内のはどうなるの?という話ですが、統計に入っていないのです。
しかし、すべての人工妊娠中絶の件数のうち約9割が、妊娠11週以内のものです。
死産の原因
周産期に発生した障害、先天性奇形及び染色体異常、母体側では母体の病態、腎・泌尿路疾患、感染症があげられます。
妊娠期間別の死産の割合
自然死産のうち妊娠満24週未満が約75%。
人口死産ではほとんどが妊娠満24週未満になります。
母体の年齢別死産率
自然死産では25〜29歳がもっとも低い。
人工死産では30〜34歳がもっとも低い。
妊産婦死亡率とは
出生10万(あるいは1万)に対する妊産婦の死亡の比率です。
妊産婦死亡の定義は、妊娠、分娩、産褥に直接関係する疾患や異常によって、母親が妊娠中あるいは出産後6週未満に死亡したものです。
この指標も母子保健の代表的指標となります。
妊産婦死亡の原因
妊娠高血圧症候群(妊娠中毒)、出血、肺塞栓などがあります。
母子健康手帳とは
市町村または特別区へ妊娠の届出をすると交付されます。
妊娠の行政的把握と妊産婦・乳幼児への一貫した母子保健対策実施において重要なものです。
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