膵癌とは?無症状が多いが予後は悪い!症状、原因をかんたんに説明

健康

膵癌は、膵管上皮に発生する膵臓の悪性腫瘍です。

無症状なことが多いですが、生命予後が悪いという厄介な癌です。

今回は膵癌についてかんたんに説明します。

参考にしてみてください。

膵癌とは

膵癌は発生部位によって、膵頭部癌、膵体部癌、膵尾部癌に分けられます。

内分泌腺から発生するインスリノーマ(インスリンの分泌過剰による低血糖発作をきたす)、グルカゴノーマ(グルカゴンを分泌する)はまれです。

死因統計で男性5位、女性4位で、特に高齢者に多いです。

膵癌の原因

喫煙、糖尿病、慢性膵炎との関係が示唆されています。

遺伝子変異も報告されています。

膵癌の症状

無症状のことが多いです。

食欲不振、悪心、嘔吐、上腹部痛などの症状もあるが、軽微なのでわかりにくいです。

進行することで、食欲不振、悪心、上腹部痛が増強し、背部痛も感じるようになります。

また、下痢や体重減少もみられます。

膵頭部癌では、胆嚢が圧迫されて閉塞性黄疸があらわれ、これによって早期発見につながります。

膵体部癌、膵尾部癌では消化機能の低下(下痢、体重減少)や二次性糖尿病の出現で気づくことがあります。

検査

膵癌が疑われる場合、超音波検査、CT、MRI検査を行います。

血清腫瘍マーカーとしてCA19-9の特異性が高いことが特徴です。

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治療

転移のないものは外科的手術により腫瘍部を切除します。

閉塞性黄疸がある時は経皮経胆管ドレナージ(PTCD)で胆汁を排出し、黄疸を軽減してから手術を行います。

手術不能例では、全身化学療法、放射線治療を併用することもあります。疼痛対策として、強力な鎮痛剤を用います。

二次性糖尿病ではインスリンを投与します。

予後

転移のない切除可能例でも5年生存率は40%ほど、転移のあるものは10%ほどで予後は悪いです。

まとめ

膵癌は無症状が多い。膵頭部癌なら黄疸で気づくことがある。

原因にタバコ、飲酒、慢性膵炎が示唆されている。

膵癌が疑われる場合は、超音波検査、CT、MRI検査を行い。

腫瘍マーカーはCA19-9の特異性が高い。

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