痛みはなぜ感じる?痛覚の仕組み、動いた方が楽になる理由をかんたんに説明

      2018/07/22

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今回は痛覚、いわゆる痛みの仕組みをかんたんに説明します。

なんで痛みを感じるの?

じっとしてるより、動いてた方が楽なときがあるけどなんで?

そんな疑問にお答えします。

ぜひ参考にしてみてください。

痛みの種類

まず、痛みは大きく分けて2種類あります。

侵害受容性疼痛と神経因性疼痛です。

侵害受容性疼痛

侵害刺激による痛みによって、危険から身を守る生理的な痛みです。

イメージしやすく急性疼痛か慢性疼痛かでいうと、急性疼痛が当てはまります。

神経因性疼痛

神経系のどこかの部分の損傷、あるいは機能異常が原因となって起こる痛みです。

こちらは慢性的な疼痛です。

痛みを感じる仕組み

皮膚の感覚には、触-圧覚、温覚、冷覚、痛覚があります。

これらの感覚を感じるのは皮膚内に点在する神経です。

痛覚の受容器は、自由神経終末です。

痛みの原因は内因性発痛物質

ある刺激が組織を傷害します。そうすると組織の細胞内に存在するヒスタミンやキニン、セロトニンなどの化学物質を遊離させます。

これらの化学物質が自由神経終末を刺激し、活動電位を発生させて、その刺激を脳に伝わることで感覚として認識します。

痛みを伝える神経

痛みを脳へ伝える神経は2種類あります。

鋭くて明確な痛みを伝えるAδ線維と、鈍くてぼんやりした痛みを伝えるC線維です。

Aδ線維は、機械的な侵害刺激のみ反応しますが、C線維は、機械的・熱的・化学的などすべての侵害刺激に反応します。

Aδ線維は痛み刺激の伝導スピードが速く、C線維は遅いです。

皮膚を切ってしまったときに、まず最初に鋭い痛みを感じて、その後に鈍い痛みを感じるのは、痛みの伝達スピードに差があるためです。

深部痛覚とは

筋肉や骨(骨膜)などからくる鈍い痛みを深部痛覚といいます。

皮膚の痛みと違い、痛い場所があまりはっきりしませんよね。

痛みを感じる仕組み自体は同じです。

組織が損傷され、炎症を起こすと、神経終末を刺激する物質が遊離するのです。

少し動いた方が痛みが楽になる理由

痛みがあるときでも、少し動くと痛みが減るといった経験はありませんか?

それは筋肉が動き、血流がよくなることで、痛みの原因物質を流し去ってくれるからです。

周りの筋肉まで収縮し、虚血状態に

先ほど説明した深部痛覚の痛みによって、近くの筋肉を反射的に収縮させてしまいます。

持続的に収縮している筋肉は虚血状態になります。

血流をよくして、痛みの原因物質の蓄積を防ぐ

そうなると筋肉の収縮中に遊離される乳酸やカリウムイオン、ヒスタミンなどの蓄積を起こします。

これらが原因となって筋肉の痛みを起こすのです。

ですが、軽い運動をするなど適度に血流をよくしてあげて、律動的に筋肉が収縮する場合は痛みが起こらないのです。

もちろん、炎症を起こしてしまうような過度の運動は痛みを起こしてしまうので気をつけましょう。

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まとめ

痛みの受容器は自由神経終末。

細胞が傷害されたときに出てくる内因性発痛物質によって、自由神経終末が刺激されて痛みが発生する。

動くと少し楽になるのは、発痛物質を血流で流し去ってくれるから。

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