ランニングフォームを意識するには、骨格をイメージするのがおすすめ!

ランニングフォーム

今回は骨の話を書いていきます。骨の話といってもそんなにマニアックな内容ではないので、軽く読み流す感じでいいと思います。

 

なんで骨の話なのかというと、体の構造を知っておくランニングはかどるからです。よく腕振りは肩甲骨を意識しましょうといいますが、構造を知っておくとどうして肩甲骨を意識するのかという「どうして」の部分につながります。

 

以前、解剖学を知っておくとランニングが捗るよという内容の記事を書きました。今回の話は、もっとこう身体の各部の骨とか筋肉とか中身の話を書いていきます。

脊柱

まず最初は脊柱の話です。俗にいう背骨ですね。

 

脊柱は身体の真ん中にある柱のようなものです。この脊柱に、胸郭を構成する骨や骨盤がつきます。脊柱は他の骨が関節するための土台となる部分というわけです。

脊柱の役割

脊柱の役割は、頭部、体幹の支持運動、脊髄の保護などです。また、脊柱はあらゆる運動の軸でもあります。

 

運動するには軸がしっかりしていた方が有利なので、軸を固定しておくために多くの靭帯や筋肉が付着します。近年の体幹トレーニングブームも軸をしっかり保つためのものです。
もちろん脊柱自身も前後や横に曲がったり、回旋したりするように運動します。

脊柱の構成

脊柱は7個の頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎、1個の仙骨(5個の仙椎が癒合)、1個の尾骨(3〜5の尾椎が癒合)からできています。

 

1つ1つの椎骨はお腹側の椎体と背中側の椎弓からできていて、椎孔を囲みます。椎孔が上下に連なり脊柱管を作りその中に脊髄があります。上位と下位の関節したの椎骨を側面から見ると椎間孔という穴がありそこから脊髄神経が出てきます。

頚椎

7個ある頚椎のうち一番上にある第1頚椎は頭蓋骨の後頭骨と関節します。

胸椎

胸椎は肋骨と関節しています。

腰椎

腰椎からは肋骨がありませんが、腰椎にも肋骨の名残となる肋骨突起というものが存在しています。

仙骨

仙骨は5個の仙椎が癒合した1個の骨です。仙骨は左右の寛骨と関節しています。寛骨とは腸骨、坐骨、恥骨が癒合した骨です。よく骨盤の絵に出てくる両サイドの部分の骨です。

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尾骨

3〜5個の尾椎が癒合してできた1個の骨です。上記の仙骨、寛骨とともに骨盤を構成します。つまり骨盤とは、仙骨、寛骨(腸骨、坐骨、恥骨)、尾骨を合わせたものです。

脊柱のS字カーブ

脊柱は横から見ると首と腰で前弯(前に凸)し、胸と仙骨部は後弯(後ろに凸)しています。背骨はS字カーブをしてると聞いたことがあると思いますがそれのことです。

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ちなみに後弯しているところは胎児期にすでにできていて、首と腰の部分の前弯は生後、立つことができるようになってからできます。

 

このS字カーブは頭と体幹を支えるスプリングの役割があります。胸部と仙骨部の後弯は内臓を保護することにも役立っています。

最近流行りのストレートネックはS字カーブがない人

脊柱のS字カーブは頭の重みを効率良く支えることに役立っています。

 

ちなみにスマホのやりすぎで最近増えているといわれるストレートネックは、首の部分のS字カーブがなくなっておこります。頭が前に倒れていこうとするのを支えるために、首の後ろや肩周りの筋肉に負担がかかります。そうするとその筋肉が常に緊張するので、肩こりや頭痛など不快な症状を感じます。
続きは今度書きます。次は呼吸に関係する胸郭について書いていこうと思います。

関連記事 解剖学のことを知ってるとフォームとかケアとかランニングに超役立つという話

まとめ

脊柱はすべての運動の土台となる!

S字カーブで頭と体幹を支え、内臓を保護してる!

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