頸部の徒手検査法を簡単に書いていきます。
参考にしてみてください。
スパーリングテスト
頸椎の椎間孔を圧迫するテストです。
頸椎部神経根圧迫症状の有無を調べます。
スパーリングテストのやり方
患者さんを椅子に座らせ、頸部を患側に側屈させます。
術者は両手を患者さんの頭頂部において圧迫を加えます。
正常なら疼痛は誘発されませんが、頸椎部に神経根圧迫が存在する場合は、患側の上肢に疼痛が誘発、増強、しびれ感が放散します。
ジャクソンテスト
スパーリングテスト同様に、頸部神経根圧迫症状の有無を調べるテストです。
安静時に疼痛を訴えている患者さんや麻痺のある患者さんは、このテストによって悪化することもあるので伸長に行う、もしくは避けます。
Head compressionテスト
術者は座位になっている患者さんの後ろに位置します。
患者さんの頸部を後屈させて頭頂部に圧迫を加えます。
正常なら疼痛は誘発されませんが、神経根刺激症状が存在する場合は、患側の上肢に疼痛が誘発、増強したりします。
Shoulder depressionテスト
こちらは神経の圧迫ではなく、伸長による刺激を加えるテストです。
術者は座位になっている患者さんの後ろに位置します。
一方の手で頸椎を健側へ側屈します。
他方の手を肩に起き、その肩を引き下げ、伸長ストレスを加えます。
神経根刺激症状が存在する患者では上肢への放散痛が誘発したり、疼痛が増強します。