関節痛と一言でいってもその原因はたくさんあります。
ただの使いすぎだけが原因ではありません。
今回は、関節痛の原因として考えられるものをいくつか書いていきます。
参考にしてみてください。
目次
関節痛とは
関節痛は、関節を構成する、骨、軟骨、滑膜、靭帯、関節包などに炎症が及び痛みとして感じることに始まります。
原因の一例
炎症性病変として、変形性関節症や肩関節周囲炎などの変性が原因になるものがあります。
また、化膿性細菌症による化膿症、尿酸結晶が沈着する痛風、関節リウマチなどの自己免疫疾患などもあります。
過度の運動による機械的刺激も関節炎の原因になります。
腫瘍では、ガングリオンや滑膜性骨軟骨腫症など比較的頻度の高い良性腫瘍のほか、悪性腫瘍もまれですが発生します。
では、関節痛をきたす主な疾患をいくつか紹介します。
外傷性
外傷
関節内骨折
靭帯損傷
腱板損傷
半月板損傷
関節内出血
血友病性関節症
神経障害
神経障害性関節症(シャルコー関節)
炎症性
変形
変形性関節症
肩関節周囲炎
軟骨無形成症
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強直性脊椎炎
ライター症候群
機械的刺激
野球肘、テニス肘、アキレス腱周囲炎
腫瘍性
良性腫瘍
ガングリオン
滑膜性軟骨腫症
悪性腫瘍
転移性骨腫瘍
骨肉腫
軟骨肉腫
ユーイング肉腫
骨端症
ペルテス病
ブラント病
パンナー病
第1、2ケーラー病
骨壊死
大腿骨頭無腐性壊死
構造上の欠陥
臼蓋形成不全
反復性肩関節脱臼
膝蓋骨亜脱臼
関節痛の検査・対策
関節痛では、いつから、どこの関節がどのように痛むのかが原因を突き止めるヒントになります。
関節痛をきたす疾患の中には、好発部位が存在するものもあるからです。
画像検査
検査では、X線撮影やMRIも役立ちます。
血液検査など
また、血液検査で白血球数を調べたりリウマチ反応を見ることもあります。
関節液が貯留している状態では、関節を穿刺し関節液を調べます。
治療・対策
原因疾患がわかれば、原因に応じた治療をおこないます。
悪性腫瘍が原因の場合は、手術や放射線療法、抗がん剤を用いた化学療法が主体です。
化膿性関節炎では、抗菌薬を使います。
変形性関節症では、鎮痛薬や湿布剤で痛みを鎮静化します。特に変形性膝関節症では、関節の負荷軽減のため肥満なら減量し、大腿四頭筋の訓練をおこないます。
テニス肘や野球肘のようなものは消炎沈痛軟膏を用います。
痛みが激しい急性期は安静にし、痛みが引いたらストレッチや筋力強化をおこないます。
テニス肘バンドを用いることも有効です。
まとめ
関節痛の原因はさまざま
使いすぎによるものから、腫瘍によるものもある
医療機関で検査して、原因に合わせた対応をしよう