本当に走りはじめたばかりの初心者の方に多いのが、マラソンを目指しているのにまるで短距離走をやるかのごとく速く走ってしまうということです。
速いペースで走ればそれだけ疲れやすくなり、長い距離が走れないのはあたりまえです。
マラソンや長距離走は、短距離走とは完全に別物ということをまずは理解しましょう。
目次
短距離と長距離は完全に別競技
極端な話をすると、短距離なら100mなどのようにすぐそこまでの距離をいかに速くゴールすることが大事なわけです。
「すぐそこ」なんていうと短距離の人に怒られてしまいますけど。敢えて極端な表現してるだけだから勘弁してね。
長距離走もいかに速く走るかという部分は同じですが、「短距離種目の何十倍もの距離を」という条件が付いてきます。
その距離を走りきらなければ記録さえ残りませんから、まずは距離を走りきるということが競技をする上で重要なことです。
そこで大事なのがペース配分です。最初の1キロだけものすごく速くても、残りの距離を歩いてるんだか止まってるんだかわからないようなペースだったら全く意味がないわけです。
アクセルベタ踏みかエコドライブか
短距離走とマラソンや長距離走の違いは、よく車の運転に例えられます。
どういうことかというと、車をいかに燃費よく走らせることができるかの違いです。
例えば、同じ車に同じだけガソリンを入れてある2台の車があるとします。それぞれAとBとでもしておきましょう。
そのAとBの2台の車で1000キロ先の目的地を目指します。
Aはメーターが振り切れんばかりのアクセルベタ踏み。Bは時速80キロの一定の速度を保つように運転します。
どっちが長い距離を走れるか
Aの方は当然スピードは出ますが、その分ガソリンもすごい勢いで消費していきます。
そのため目的地よりも手前でガス欠を起こしてしまい、結果的に目的地につくことはできません。
それに対してBの方はスピードはAより出ていません。
しかしガソリンの消費をAよりも抑えられるので、結果的に長い距離を走ることができるのは容易にイメージすることができます。
ものすっごくかんたんにいうと、
短距離走=燃費なんて関係ないぜ!アクセルベタ踏み、スピード命!
長距離走=残りのガソリンを気にしながらエコドライブに徹するぜ。
みたいなものです。
人間が走るときも同じ
マラソンや長距離をやるのなら、自分の体力と冷静に向き合いながら走る必要があります。
自分と向き合うことができない人は、途中で失速してしまいます。
フォームも大事だけど、ペース配分とやる気も大事
年齢や体格、健康上の問題がないのに、「500mも走ったらもう限界です」とかいう人がたまにいます。
そういう人はペース配分が間違ってるか単にやる気がないだけです。
1キロ8分くらいでペースを作れば500m以上は走れるし、それよりペースを抑えればもう少し走れます。
生理的機能の壁はきれいごと言ってるだけでは超えられない
しかし、エネルギー代謝など生理的機能の問題があるのが現実です。
なので「今は500mも走れないです」とか言っちゃう人に「すぐにフルマラソン完走できるようになりますよ〜」なんて無責任なことはいいません。
そこを補うのが日々のトレーニングですよね。まずはゆっくり長く走るということを目的に練習しましょう。
スピードを上げるのはその後です。
まとめ
短距離と長距離はもはや別競技
長距離はエコドライブ
フォームももちろん大事!ペース配分とやる気もね!