【初心者必見】ランニングフォームの話によく出てくる骨盤って何?どこ?

ランニングフォーム

解剖学のこと知ってるとランニングに役立ちます。

 

これまでは脊柱胸郭上肢の話でしたが、ようやく下肢の骨に入りました。今回は主に骨盤の話を書いていくことになります。

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骨盤のことは以前の脊柱の話でも少し出てきました。若干かぶることもありますが、今回は骨盤の中でも寛骨を中心にもう少し細かく書いていきます。

下肢の骨

骨盤の話の前に下肢の骨について大まかに書いていきます。こんな骨があるんだなという感じで見ていてください。

ちなみに下肢の骨っていくつあると思いますか?

答えは左右の合計で62個です。しかも足部だけで52個もの骨があります。足には小さい骨がたくさんあるんです。

 

下肢の骨も上肢の骨と同様に下肢帯自由下肢骨にわけられます。

下肢帯

下肢帯の骨は寛骨です。左右で1対ずつあります。

自由下肢骨

自由下肢骨は大腿部の骨(大腿骨、膝蓋骨)、下腿部の骨(脛骨、腓骨)、足部の骨(足根骨、中足骨、基節骨、中節骨、末節骨)からできています。

骨盤の構成

骨盤4つの骨からできています。骨盤という1つの骨ではないので間違えないようにしましょう。

 

4つの骨とは左右の寛骨と、仙骨尾骨のことです。仙骨、尾骨については脊柱のところで書いたので、今回は寛骨について書いていきます。

寛骨

寛骨は上部の腸骨、後下部の坐骨、前下部の恥骨の3つの骨が癒合してできた骨です。16〜18歳頃までは軟骨で結合していますが、成人後完全に1つの骨になります。

 

腸骨は腰に手を当てたときに簡単に触れることができる部分です。坐骨は座ったときにお尻に固いものを感じると思いますがその部分です。

恥骨はおへそからちょうど手のひら一つ分下にある固い部分です。そこで左右の恥骨がくっついています(恥骨結合)。

ランニングフォームの話でよく骨盤を前傾もしくは骨盤を立てろといわれることがありますが、この恥骨結合を基準に考えるとわかりやすいです。

恥骨結合が下を向くと骨盤は前傾を向くと骨盤は後傾していることになります。

 

寛骨の外側にある寛骨臼という部分で大腿骨と関節しています。

解剖学的にはここが股関節です。

骨盤を構成する寛骨には筋肉もたくさん付着しています。骨盤周りを動かすことはそれらの筋肉もほぐれるので、パフォーマンスの向上に役立ちます。

腸骨

腸骨は寛骨の上部の骨です。腸骨の内側面は浅くくぼんでいて腸骨窩といいます。

ここは腸腰筋の一部である腸骨筋の起始部です。反対に外側面では、大殿筋、中殿筋、小殿筋が起始しています。

 

また腸骨は後部で仙骨と関節し仙腸関節を作ります。

ここはほとんど可動性がない半関節ですが、一部文献ではわずかに可動性があるともいわれています。

腸骨の前方には上前腸骨棘と下前腸骨棘があります。

上前腸骨棘には縫工筋と大腿筋膜張筋が、下前腸骨棘には大腿直筋が起始しています。

 

腸骨の上縁には内・外腹斜筋腹横筋などが停止しています。体幹の回旋が骨盤に伝わるのはこれらの筋肉が骨盤に付着していることをイメージするといいですね。

坐骨

坐骨は寛骨の後下部の骨です。

 

坐骨の後下部は大きく粗い面になっておりここを坐骨結節といいます。固いとこに座るとたまに痛い部分です。ここからハムストリングス(大腿二頭筋長頭、半腱様筋、半膜様筋)、大内転筋などが起始しています。

恥骨

恥骨は寛骨の前下部の骨です。恥骨体、恥骨上枝、恥骨下枝の3部分にわけられます。

 

恥骨には腹直筋、俗にいう腹筋が停止しています。腹直筋は意外と下の方まであるんですね。腹直筋の起始は5、6、7肋軟骨と剣状突起なので、腹直筋が働くと体幹が前屈します。

 

恥骨上枝の恥骨櫛から恥骨筋、恥骨体から長内転筋、恥骨下枝からは短内転筋、薄筋、及び大内転筋の一部が起始します。これらは股関節の内転に作用する内転筋群です。

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まとめ

骨盤は寛骨、仙骨、尾骨からできている!

寛骨には多くの筋肉がつく!

体幹、股関節、膝関節までまたぐ筋肉もあるのでしっかりウォーミングアップで動かそう!

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