背が伸び過ぎる病気と背が伸びない病気!原因として考えられる内分泌疾患

健康

世の中には背が大きすぎる人、小さすぎる人がいますよね。

今回はその原因として考えられるものをかんたんに説明します。

背が大きすぎる原因 下垂体性巨人症

下垂体性巨人症とは

慢性の成長ホルモンの過剰分泌が原因です。

これにより、骨や軟部組織が異常な発育と代謝障害を生じます。

原因

70%は下垂体腺腫による成長ホルモンの過剰分泌です。

成長ホルモンの過剰が骨端線閉鎖前に起こると長管骨の発育が促進され巨人症になります。

ちなみに閉鎖後に起こると、四肢や顔面など末端の骨が肥大し、先端巨大症というものになります。

症状

先端部の骨と軟部組織の肥大。

顔、耳、鼻が大きい

手足、足底軟部組織の肥厚

耐糖能低下

発汗過多

内臓肥大

成長ホルモン以外の下垂体前葉ホルモンの低下、性腺機能低下などなど

検査

成長ホルモンの基礎値が増えます。

ブドウ糖負荷試験で成長ホルモンの低下がありません。

X線検査では、トルコ鞍肥大、足底軟部組織肥厚、足趾末節骨のカリフラワー状変形があります。

MRIやCTでは下垂体腫瘍が見られます。

背が低すぎる原因 下垂体機能低下症

成長ホルモンの欠損あるいは、分泌低下によって成長障害、低身長をきたします。

男女比は3:1といわれます。

関連記事 成長ホルモンのはたらきについて

原因不明の特発性と器質性(下垂体腺腫、頭蓋咽頭腫など)に分けられ、特発性が80%を占めます。

特発性は分娩異常、出生時仮死があった男児に多いです。

症状

標準身長より標準偏差の2倍以上小さい。

ほかの低身長を呈する疾患に比べて身体の均整がとれている。

知能は正常。

検査

成長ホルモン低下、各種刺激試験にも無反応。

X線において手指の骨年齢の遅延。

MRI、CTにおいて下垂体異常の検査

ターナー症候群

性染色体が原因になります。45XO型が多いです。

女性だけの症状です。

低身長のほか、卵巣機能不全による原発性無月経、第二次性徴の欠如、翼状頸、外反肘、第四趾骨短縮を呈します。

まとめ

高身長は下垂体機能の亢進による。

低身長は下垂体機能低下による。

女性ではターナー症候群が低身長をきたす。

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