タンパク尿と総コレステロール値が高いのはネフローゼ症候群かも?症状、治療などかんたんに説明

      2018/10/07

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健康診断の結果、尿タンパクがあって、コレステロール値も高い。なんだかむくんでいる気がする。

もしかしたらネフローゼ症候群の症状かもしれません。

今回はネフローゼ症候群についてかんたんに説明します。

参考にしてみてください。

ネフローゼ症候群とは

大量のタンパク尿と、それに伴う低タンパク血症、脂質異常症、浮腫からなる臨床症候分類です。

元となる疾患(原発性糸球体疾患)があるものを一次性ネフローゼ症候群といいます。

病因がほかに明らかなもの、特定の因果関係を示す全身性の異常がある場合は二次性(続発性)ネフローゼ症候群といいます。

一次性ネフローゼ症候群の原因疾患は以下のようなものが考えられます。
・微小変化型ネフローゼ
・巣状糸球体硬化症
・膜性腎症
・メサンギウム増殖性糸球体腎炎(IgA腎症含む)
・膜性増殖性糸球体腎炎
・管内増殖性糸球体腎炎
・半月形成性糸球体腎炎

二次性ネフローゼ症候群の原因疾患は以下のようなものが考えられます。
・全身性疾患(糖尿病、悪性高血圧、SLEなど)
・感染症(溶連菌、感染性心内膜症、B・C型肝炎ウイルス)
・悪性腫瘍(多発性骨髄腫、リンパ腫など)
・薬剤(抗リウマチ薬、水銀製剤など)
・遺伝(先天性ネフローゼ症候群、アルポート症候群など)
・アレルギー
・妊娠中毒症など

症状

主な病態は、大量のタンパク尿、低タンパク・低アルブミン血症、浮腫、脂質異常症、血液凝固亢進です。

タンパク尿についてですが、本来なら腎臓の糸球体で濾過されて排泄されるタンパク質はわずかな訳です。しかし、疾患によってこの濾過機能に異常が起きて、タンパク質が尿へ流出して、高度のタンパク尿になるのです。

尿中タンパク質が流出してしまった結果、血液中のタンパク質が減ってしまい低タンパク・低アルブミン血症になります。

血液中のタンパク質が減少すると、膠質浸透圧が低下します。すると血管内に水を保持できず、細胞(間質)へ水が引き寄せられて浮腫を起こします。また、尿量が増え、体内の循環血液量が低下することで、尿細管での水・ナトリウムの再吸収亢進も浮腫につながります。

脂質異常症は、LDL、VLDLの増加を特徴とします。これは低アルブミン血症により肝臓でアルブミン合成が亢進するのに合わせて、リポタンパク(血液中において水に不溶な脂質を、運搬するためのタンパク)の合成も亢進するためと考えられています。

血液凝固の亢進は、血液凝固因子の増加と抗凝固因子の減少によります。これにより、血が固まりやすく血栓症を合併しやすくなります。

治療方法

安静、食事療法による一般療法と、薬物療法に分けられます。

原因疾患が明らかな二次性ネフローゼ症候群では、その病因の治療が必要です。

一般療法では、安静によって腎臓の血流量を得ることが重要です。また、食事療法として、食塩制限、タンパク制限、高エネルギー食が重要です。

薬物療法として、一次性ネフローゼ症候群では副腎皮質ステロイド・免疫抑制薬を用います。高度の浮腫、全身状態不良ではループ利尿薬を用います。

まとめ

タンパク尿と、それに伴う低タンパク血症、脂質異常症、浮腫などの症状はネフローゼ症候群かも。

ネフローゼ症候群は、血が固まりやすく血栓症も合併しやすくなる。

安静、食事療法による一般療法、薬物療法がある。

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