ドラマ「陸王」がはじまります。
このドラマの注目は何といっても竹内涼真さんの演技ではないでしょうか。このドラマがきっかけで陸上競技や、マラソンがもっと盛り上がってくれるといいなと思います。
今回は竹内涼真さんの演技の見所の一つ、ランニングフォームについて書いていきます。
役作りがすごい
フォーム分析の前に役作りがすごいです。さすがです!このドラマのためにしっかり身体を絞っていわゆる「ランナー体型」になっています。
また、ドラマの監修に青山学院大学駅伝部監督の原晋氏を起用しただけあって、フォームにもこだわりが感じられます。
メイキング映像で監督もおっしゃっていましたが、スポーツ系のドラマはその競技のフォームがどうしても素人っぽくなりがちです。
しかし、このドラマは違いました。番宣などで竹内涼真さんが走っているシーンを何度か見る機会がありましたが、ランニングフォームが想像以上にきれいでした。
きれいだけどまだ改善の余地あり!
マラソンを題材にしたドラマだけあって市民ランナーの方もご覧になっていると思います。
市民ランナーのあなたから見て竹内涼真さんのフォームはいかがでしょうか?
きれいだ!素晴らしい!と思っている人はまだまだランニングフォームの勉強が必要かもしれませんね。何か違和感を感じるあなたはフォームに対する意識が高いです。
ここを直すともっとかっこいいフォームになる!
あらかじめ申し上げますが、竹内涼真さんの演技を否定することが目的ではありませんのでご理解ください。
上半身がブレブレ
上半身の動揺が気になります。あれだけクネクネしていると重心の動揺が大きく、疲れてしまって走りにくいです。
テレビで駅伝やマラソン中継に映るランナーを思い出してみるとわかると思いますが、トップクラスのランナーは身体に軸が通ったように無駄な動揺はないですよね。
少しおへそとお尻に力を入れて体幹を安定させる意識をして、リラックスしてみるとさらにいいフォームになるでしょう。
腕振りに力が入りすぎ
肩周りがリラックスできていないのも気になります。
肩が上がってますし、手もグーに握っています。これだけ力が入っていると、腕振りをすること自体にかなりエネルギーを使ってしまいます。また肩に力が入ると呼吸もしにくくなります。
肩を真下にすとーんと落とすように力を抜く、腕は振るというよりも自然に振られるくらいリラックスできていると長距離ランナーっぽくなります。
脚の軌道に無駄が多い
脚の運び方も惜しいです。竹内涼真さんは脚を振り出す時、横から弧を描くような軌道になっています。平均台の上をいくような感じといいましょうか。
脚をまっすぐ最短距離で振り出せばいいのですが、横から弧を描く時間の分ロスが生じてしまうのです。また、そういう脚の振り出し方をすると、着地した時に地面に対して脚が斜めになり効率よく反発力をもらえないんですよね。
一つの平均台を進むのではなく、骨盤幅にある二つの平均台をイメージしてそこを左右の脚でそれぞれ進んでいくようにすると、脚の軌道的に弧を描かない分速く動けます。また、二本の脚がそれぞれ地面に対して、垂直に着地するので効率よく走ることもできます。
テレビのシーンで確認できたのはこれくらいでしょうか。この辺が修正できると、より本物のランナーみたいになると思います。でも今のままでも、これまで放送されてきた陸上を題材にしたドラマなどの中では群を抜いていいフォームなのは間違いないです。
関連記事 フォアフット、ミッドフット、ヒールストライク?ランニング着地論争の結論
まとめ
これまでの陸上を題材にしたドラマの中ではフォームの良さはトップレベル!
もうちょっとリラックスしたり、脚の運びがきれいだとなお素晴らしい!
陸上競技、マラソン人気の向上に貢献してくれることを期待!