ランニング以外にも当てはまりますが、動作を行うにはそれに適したフォームを知っておくことが大切です。
間違ったフォームで競技を続けていると疲れやすいばかりか、どこかに負担がかかり故障の原因にもなってしまいます。
ランニングをしている人なら人生で一度は「ランニング フォーム」という感じに検索してみたことがあるのではないでしょうか?
そうするといろんな情報が出てきますが、だいたい重心というキーワードが出てきます。
「重心を高く」とか、「着地は重心の下で」のように表現されています。
なんとなく読んでると「へー、そうなんだ。」となりがちですが、重心って結局なんなのか説明できますか?
今回はこの「重心」について書いていきます。ぜひ参考にしてランニングフォームの精度を高めていきましょう。
目次
重心とは
重心とは簡単にいえば、物体の質量の中心です。
人の体では次の3つの要素で決められています。
1 体があらゆる方向に自由に回転できる点
2 体の各部位の重量が互いに平衡する点
3 基本矢状面、基本前額面、基本水平面の3面が交差する点
引用 医歯薬出版株式会社 運動学
3のなんちゃら面については少し説明しますね。
矢状面は、体を前から後にかけて、左右に二分する垂直面のことです。
前額面は、体を前後に二分する垂直面のことです。
水平面は、体を上下に二分する面のことです。
字で書いてもなかなかわかりにくいですが、これが分かりやすいかな?
引用 http://www.geocities.jp/kumekenaikido/kaibou121012.html
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人の体の重心の位置
重心の定義としては先ほど書いた通りです。
あれだとイメージしにくいので、結局のところ人間の体のどこのあるんだって感じですよね。
それをこれから書いていきますね。
人の重心は骨盤内にある!
人の重心は骨盤にあります。厳密にいうと骨盤の仙骨の前です。もっというと第2仙椎の前です。
仙骨は俗にいう尾てい骨(尾骨)のやや上にある逆三角形をした骨です。
仙骨はもともと5つの仙椎という骨が癒合した骨なんです。その2つ目の仙椎の高さにあるんですね。
もっとわかりやすくいうと、成人男性なら身長の約56%、成人女性なら約55%の高さにあります。ちなみに子供は身長の約57%の高さにあります。
子供は成人に比べ頭の割合が大きいので、その分重心も上にいくんですね。
重心を高く、着地は重心の真下でってどういうこと?
以上をふまえた上で、重心を高く、着地は重心の真下でというランニングフォームの簡単な解説をしていきます。
重心を高くとは骨盤の位置を高くすること
重心は第2仙骨の前にあるのでこれを高くするということは、骨盤の位置を高くしてあげればいいのです。
簡単なやり方としては、
1、爪先立ちで背伸び
2、骨盤の位置が上がる
3、骨盤の位置はそのままのつもりで、かかとをゆっくりつけるようにして元の姿勢に戻る
以上です。こうすると骨盤を普段よりも少し高い位置に持っていけます。
着地は重心の真下でとは、骨盤を押される感覚+歩幅を広げすぎない
要するに足の着地が骨盤の下でできればいいのです。
イメージとして、
1、骨盤を後ろから押される続ける
2、押されたら前へ倒れてしまうから反射的に足が出る(このときも骨盤は押されっぱなしのイメージ)
3、足を出す位置が骨盤の下に来るように歩幅を広げすぎない(このときも骨盤は押されっぱなしのイメージ)
以上のようなイメージです。こうすると着地場所が重心の真下に来るようになります。